香港の打小人とは?

公開日 : 2021年03月07日
最終更新 :

2021年は3月5日が啓蟄(けいちつ)でした。

香港では毎年この日、タイムズスクエアに近い湾仔の鵝頚橋あたりには長蛇の列ができます。

なぜかというと、そこには「打小人(ダーシウヤン)」の儀式をする「拝神婆」の屋台が並んでいるから。

打小人とは魔除けや呪いの儀式で、

冬ごもり していた虫が外に這い出てくる啓蟄はそれを行うのに最適な日とされています。

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いろいろな大きさの屋台があり、

これは一番目立つところにあるものです。

どこの屋台で儀式をしても一律50香港ドル。

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儀式グッズ一式。

ろうそくやお線香に火をつけて、お祈りします。

男の人と女の人の絵が描かれた紙があり、

呪いたい人が男性の場合は男の人の紙に

女性の場合は女の人の紙にその人の名前を書きます。

特定の人がいない場合は名前を書く必要はありません。

今年はコロナをやっつけたい人が多かったようです。

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その紙を拝神婆が靴でバシバシ叩きます。

靴の種類はその屋台によって違い、フラットシューズだったりハイヒールだったり。

何度も何度も紙が砕けるまでひたすら叩き続け、

最後はこの虎が食べ、燃やします。

動画はこちらIMG_4972.MOV

儀式の長さは約15分。

政府はこれを無形文化財に指定しています。

筆者

香港特派員

りんみゆき

香港在住26年のライター/通訳です。

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