ハワイ州オアフ島の新型コロナウイルス最新情報（2021年3月21日現在）

2021年2月25日より「新型コロナウイルスからの再開に向けての段階的緩和」がレベル3となり、少しずつですがレストランも活気を帯びてきたようです。

ハワイ州の新型コロナウイルス感染率は、全米でもバーモント州に次いで2番目に低く、マスク着用率は90％という高さです。また陽性率も1.0％程度と低い数値をキープしています。

2021年3月20日のハワイ州での新規感染者数は81人、うちオアフ島は41人でした。

「新型コロナウイルスからの再開に向けての段階的緩和」レベル3の改定

リック・ブランジアーディ市長からの発表で「新型コロナウイルスからの再開に向けての段階的緩和」レベル3を新たに改定し、規定の一部をさらに緩和しました。

まず、2020年9月末に「新型ウイルスからの再開に向けての段階的緩和」のレベル方式が採用されてから、ずっと休業を余儀なくされていたバーやカラオケボックスが営業できるようになりました。また、青少年向けおよび成人向けの屋外での団体スポーツも再開されます。

レベル3改定内容

ドリンクのみを出すバーの営業が認められ、レストランと同じルールに則り営業できることになりました。ソーシャルディスタンシングを守り、テーブルで飲むことができるのは10人までですが、立って飲むことは許されず全員がテーブルにてドリンクを楽しみます。

また、今回の改定でいままで10時までだったアルコールの提供が深夜0時まで延長してもいいこととなりました。

4月12日からは青少年の屋外スポーツの開催が可能となりますが、観客は許可されておらず、参加者の常時マスク着用が必須となります。また成人向けの屋外スポーツは4月19日から開催が許可されています。

新型コロナワクチンの接種状況

ハワイ州では昨年末から新型コロナワクチン接種が本格的に始まりました。現在のところ、医療従事者およびエッセンシャルワーカー、そして75歳、70歳以上の人の接種が終了しました。3月15日から65歳以上もしくは持病をもっている人の接種が始まっています。

ハワイ州副知事によると、5月１日からは16歳以上の全州民がワクチン接種できるようになる予定です。

また、ハワイ大学疫学者の岡田悠偉人さんによると、7月1日までには州民の70%の接種が終わり、ハワイ州は集団免疫を獲得できる予定とのことでした。

ワイキキの状況

米国では先々週末から今週にかけて春休みなので、米国本土からたくさんの観光客がハワイを訪れています。その中でも、3月12日には2万2000人の到着客数となり、新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから最高の到着客人数となりました。

まとめ

ハワイの受け入れ態勢は着々と進んでいます。ちょうどほぼ1年前の2020年3月23日からハワイ州は第1回目のロックダウンとなりました。全州民の約半数が60歳以上という高齢者社会のハワイですから仕方がなかったと言えます。結果的には、こういった早めの対応が功を奏し、現在ハワイ州は全米でも感染率が低く、医療資源も安定しています。

コロナ前の生活に戻りつつあるハワイですが、完全にコロナ前に戻ることがないことをハワイの人々は知っています。マスク着用も自分のためだけでなく、家族や友人そして高齢者のためと続けています。オハナ（家族）やクプナ（高齢者）を大切にするハワイならではのことではないかと思います。

日本の皆さんにも早くこんなハワイにお越しいただきたいと願う今日この頃です。