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ホノルルの各所にて、ハワイ・トリエンナーレ2022が始まりました。2017年と2019年にハワイ・ビエンナーレが開催され、今年からトリエンナーレとなり3年ごとに開催されることになったハワイ・トリエンナーレは国際的な現代アートの芸術祭です。
▲ロイヤル・ハワイアン・センター提供、参考イメージ
今年のハワイ・トリエンナーレのテーマは「Pacific Century – E Hoʻomau no Moananuiākea」と題して、環境問題、不公平と社会正義、先住民族の文化、21世紀における植民地主義の歴史などをテーマにした作品を展示します。ハワイ語のHoʻomauには継続や不変という意味があり、Moananuiākeaは大量の水、つまり太平洋を指します。
ハワイ・トリエンナーレ2022では、メリッサ・チウ博士(ハーシュホーン博物館と彫刻の庭館長)がキュレトリアル・ディレクター、手塚美和子博士(荒川修作+マドリン・ギンズ リバーシブル・デスティニー財団アソシエート・ディレクター)とドリュー・カフアイナ・ブロデリック氏(カピオラニ・コミュニティ・カレッジのコア・ギャラリーのディレクター)がアソシエイト・キュレーターを務めます。
会場は、ビショップ博物館、フォスター植物園、ハワイ・シアター・センター、ハワイ州立美術館、イオラニ宮殿、ホノルル美術館、ロイヤル・ハワイアン・センターの全7ヵ所。参加アーティストは、ハワイ、アジア太平洋、そして世界各国からの43組。アイ・ウェイウェイやシアスター・ゲーツなど国際的に知られるアーティストのほか、日本からは半田真規、久門剛史、岩根愛、加藤泉、目[mé]、大竹伸朗、鳥光桃代、蔦谷楽(Gaku Tsutaja)、山城知佳子、そしてニューヨーク在住のミカ・タジマも参加しています。
▲ロイヤル・ハワイアン・センター提供、参考イメージ
ワイキキのロイヤル・ハワイアン・センターでは、ハワイだけでなく太平洋地域各国の才能豊かなアーティストによる作品に触れることができます。ロイヤル・ハワイアン・センターでの一般公開はすべて無料です。(ハワイ・トリエンナーレ2022の出展作品は、彫刻、映像、語りなど多岐にわたり、作品によっては未成年者の鑑賞に適さないものもあります。事前のチェックをおすすめします)
ロイヤル・ハワイアン・センターに出展するアーティストの中でも「Double A Projects(ダブル・ア・プロジェクツ)」のアテナ・ロブレスとアンナ・スタインは、「exchange(交換)」と「engagement(関わり)」をテーマに、コミュニティ構築のツールとして社会実験的なパブリック・インタラクティブ・プロジェクトを企画。2月18日から27日まで、ダブル・ア・プロジェクツがセンターのA館3階に非営利のポップアップストア「Global Free Store(グローバル・フリーストア)」をオープンします。ここでは、地元の人々や旅行者が洋服や本、便利な日用品などを寄付して、気に入ったものを持ち帰ったり、アーティストが手作りしたユニークなアイテムと交換することができます。グローバル・フリーストアは2月27日までオープンしています。
▲ロイヤル・ハワイアン・センター提供、参考イメージ
また、ロイヤル・ハワイアン・センターのC館3階で開催される現代アート展には、鳥光桃代、鄭波(Zheng Bo)、孫遜(Sun Xun)、ハーマン・ピイケア・クラーク、ジャスティン・ユセフ、ベアトリス・サンティアゴ・ムノス、ローレンス・セワード、久門剛史、ミャオ・インなどのアーティストの作品が展示されます。アート展は5月8日までの開催です。
▲ロイヤル・ハワイアン・センター提供、参考イメージ
■ハワイ・トリエンナーレ2022(Hawaii Triennial 2022)
・開催場所: ビショップ博物館、フォスター植物園、ハワイ・シアター・センター、ハワイ州立美術館、イオラニ宮殿、ホノルル美術館、ロイヤル・ハワイアン・センター
・インスタグラム: @hawaiicontemporary
・フェイスブック: @hawaiicontemporary.org
・ロイヤル・ハワイアン・センター: https://jp.royalhawaiiancenter.com/