空を見ろ!皆既日食だ!

公開日 : 1999年08月10日
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とうとうこの日がやってきた。8月11日、天文ファンは5年前から準備をしていたという今世紀最後の皆既日食。ヨーロッパでも見られる国は限られているが、トルコの場合、軌道はまんまんなかを通る。中でも中東部エラズーあたりは、天候予測から言っても、コースから言ってもバッチリらしく、専門家が続々と集まっている。トルコ国土を北西から南東に抜ける観測ベルト沿いに私設、公設の数多くの観測所が作られた。アマシヤあたりでは、日食と同時に行われるクラシックコンサートなどの企画も。もちろん観光客にとっても99年トルコ観光の目玉の一つだったはず。しかし、9日の現地新聞によると皆既日食のためにトルコを訪れた観光客の数は予想を大きく下回り、約2000人に留まった。今年初めのオジャラン逮捕に関わるテロやとなりのコソボの影響で、トルコは危険と思われてしまったからだ。観測条件はもっと悪いはずのルーマニアに20万人、オーストラリアに9万4千人。しかし、オジャランテロならドイツを始めとするヨーロッパ各地の方がよっぽど大きかったはず。コソボの影響も、難民への救済運動ぐらいのものである。この平和な生活の、一体どこが危険なのか。ボスポラスは青く、イスタンブルは今日も晴れている。その日トルコにいるなら、空を見よう!イスタンブルなら14時10分くらい。ちょっと観測ポイントからは西にずれてるけど、それでも95%は欠けるよ。

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