トルコ航空国内線の値上げ

公開日 : 2001年06月12日
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トルコ航空は売りに出されている。民営化へ向けて、何度も商談が持ちあがっては暗礁に乗り上げ、まだ売れてはいないのであるが。

政府系であるがために、今までのトルコ航空は独自に値上げを敢行することができなかった。しかし今回の2月以降の経済危機の中、立てなおし政策の期待を一身に背負ったケマル・デルビシュの賛同を得て、トルコ航空は初めて自社のみの判断で値上げが可能になった。6月1日から施行された新料金は、15パーセントから35パーセントとなったが、今までに比べれば少し複雑である。学割や軍人割引などの一部が廃止になる一方、往復割引をはじめいくつかの割引料金が新たに設定されたからだ。

具体的にはこうだ。まず国内線往復料金は、その旅行期間によって3つに分けられる。1ヶ月以内、3ヶ月以内、1年。例えば、イスタンブルーアンカラ間は8日以上1ヶ月以内の往復なら154ミリオントルコリラ(約1万6500円)、5日以上3ヶ月以内だと178ミリオン(約19500円)、8日以内または1年以内だと194ミリオン(約21000円)とだんだん高くなるわけ。片道は通常1年料金の半分でイスタンブルーアンカラなら97ミリオン(約12000円)なのだが、これにも別途割引が適用可能。ド早朝や23時などの遅いフライトには割引があり、最大割引率のフライトを選ぶと(例えばイスタンブールーアンカラ間、月曜日か水曜日の朝6時便)54ミリオン(約6000円)と半額。しかし8月と9月についてはこの早朝割引枠は設定しない、など料金システムは事細かに設定されている。その上、週末のリゾート便は一切の割引適用なしなどの制度も。係員も覚えきれないのか、窓口で日程を入力した時点で最適な料金をコンピューターが提示するとなっている。

「時間が十分にあって、計画的に旅行をされる方には大変有利な制度になりました」

1日1年を通したフライトの満席率均等化を図ろうという試みらしいが、最後まで決心できない直前決定民族トルコ人にどれくらい効果があるものやら。

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