森へ行こう

公開日 : 2001年08月16日
最終更新 :

8時半にもならないというのに、外は暗くなっている。今週始めの雷雨からこちら、気候は急に涼しさを増し、夏が去っていく気配がし始めた。さあ、今年最後のプールに出かけなくてはなるまい。

トルコでは時々、「泳ぎ、教えます」という広告を見かける。三方を海に囲まれているというものの内陸部だって相当の広さを持つから、海を見たことのないトルコ人はそんなに珍しくない。加えて、学校にプールがあったりはしないから、泳げないトルコ人というのはかなりの数で存在する。

夏になってクーラーがなければ、プールに出かけてひんやりしたいのは人情。でもイスタンブールで暮らし始めて、それが結構難しいことに気がついた。プールの絶対数が少ないのだ。ボスポラス海峡でパンツ1枚の子供と戯れるわけにも行かないし、黒海の海水浴場まで1時間半の遠出をするのも面倒だ。そういうときの選択肢は5つ星ホテルしかなかった。最近になってスポーツクラブ的なところも増えては来たが、基本的にはホテルとスポーツクラブにしかない。もちろん入場料も20ドルから50ドルと結構なお値段だし、敷地内ではそうそう広いプールも望めない。日本の感覚とはちょっと違って、一種の社交場的な顔を持っている。

そんな中で今年一番人気を誇ったのは、パークオルマンではあるまいか。ロゴが豚に似ているのがちょっと気になる観光客は多いようだが、この名は直訳すると森林公園。新市街地下鉄開通でぐっと近くなったマスラックにある、広大な緑地だ。2,3年前までは真中にあるプールとドッグショーコーナーとバスケットボールのコートがぽつんぽつんとあるだけの、そんなに面白くもないところだった。それが今年は、緑の芝生に並べられた巨大でカラフルな布クッション、最新コンセプトのレストラン、ハーレーダヴィッドソン・バーを始め数多くのバー、コンサート会場、そしてイスタンブール一広い1600平方メートルのプールを備えた、朝から夜まで楽しめるおしゃれなスポットに大変身したのである。最近ではトルコ歌謡界の女王セザン・アクスが、連日のコンサートを行っている。

9月からオープンのフィットネスセンターでは、マーフィーズ ダンス&ミュージッククラブによるサルサやラテンダンスのレッスン、アートアカデミーによる絵画や彫刻のクラスが開かれるようだ。緑の森の奥深く、芸術にはまるも良し、か。

とりあえず短期滞在者であるならば、11時から4時までのブランチやプールだけを目的に出かけてみるのもいいのでは。

ADD:Buyukdere Cad.Maslak

TEL:0 212 328 2000

平日の入場料は15ミリオントルコリラ(約1200円)。

マスラックには、MUDOやDERIMODといったトルコブランドの

大型アウトレット店も点在しているのでお買い物にもいいかも。

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