ユーラシアン・ウェディング

公開日 : 2002年10月31日
最終更新 :

ユーラシア大陸と一口に言うが、その境目はどこだろう。アジアとヨーロッパの間には、31キロにわたるボスポラス海峡という海があって、この巨大な2つの大陸を分かっている。場所で言うなら世界遺産指定都市イスタンブールである。

さて、この海の上にぽつんと建った塔がある。クズクレシつまり乙女の塔。蛇に噛まれて死ぬとの予言から可愛い姫を守るため、父王は海に中に立つ塔を作りその中に閉じ込める。だが、ある日指し入れられたフルーツバスケットに蛇が潜んでおり、かくして予言は成就する...というどこかで聞いたような伝説も残っている。長らく立ち入りは許されていなかったが、近年になって改装、カフェレストランとして一般客を受け入れ始めた。まだオープン前だったが、007ワールド イズ ノット イナフに登場したのも記憶に新しい。

陸からは船しか足がない。昼はカフェテリア、夜は生演奏つきのレストラン。石造りの重厚さが中世へとトリップさせてくれるが、特筆すべきは最上階。ガラス張りの展望台になっており、簡素な造りながらアジアとヨーロッパ両方にまたがる360度のパノラマが広がる。2つの大陸が結ばれるこのポイントで、結婚式を挙げるのはどうだろう。

今のところカフェレストランが定休日の月曜ということになるが、ここを借り切ることができる。ボスポラスに臨む離宮ホテルチュラーンパレス・ケンピンスキから、ジェットボートで乗りつけるのもいい。ヨーロッパファッションの縫製基地であるトルコでは、最新モデルのウェディングドレスを見つけることが可能だし、物価の安さを利用してオーダーメイドという手もある。

一生一度のイベントだから、誰かの真似はしたくないというあなた。まだ誰も知らないこんなポイントで、永遠の愛を誓ってみては?

1722.jpg

船はオルタキョイまたはアジア側のサラジュックの港から。ウシュクダルからサラジュックまでは徒歩10分ほどなので、晴れた日なら歩くのも良い。海岸沿いでお茶も飲める。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。