トルコ人のプロフィール

公開日 : 2002年11月24日
最終更新 :

エフェスピルセンと言う会社がある。その名の通りのビール会社だが、所属のバスケットボールチームが強いことでも有名である。そのエフェスピルセンが大々的に人々の生活の実態及び意識調査を行い、結果をまとめた。1997年以来2回目になる、「トルコのプロフィール」なる、この結果を見てみよう。

まず千差万別のように思われるトルコ人の容貌から見てみると、「瞳はカラフルに!」とある。カラーコンタクトの話ではない。黒または茶色の瞳の持ち主は全体の70パーセントを占めるが、1997年の調査と比べると少し減っているのだ。緑が9.1%、青が4,0%、薄茶やグレーが16,4%。肌の色も白くなる傾向のようで、小麦色(日本人ぐらいのことをさす)46,6%、褐色(浅黒い感じ、日本語のイメージよりはかなり明るい)23%、白30%とこれは5%に近い増加だ。混血が進むと有色が優性遺伝するように思うが、トルコ人は逆をいっているらしい。

トルコ人の家にホームステイした場合、日本人が一番不満に思うのはお風呂の回数の少なさだ。さて、平均的トルコ人は週に何回お風呂に入るのか?これに関しては考えたくないような数字が出ている。夏は3,9回、冬は2,3回。どおりで夏の公共バスがあんなに匂うのか。ただし、97年よりはそれぞれ0,4回の伸びを見せている。歯が悪い人も多いが歯磨きはどうなのか。普通日本だと2,3回かと思うが、トルコの場合3回以上が7,8%、2回が13,8%、1回が一番多くて25,8%。しかし2番目に多いのが、23,2%の週1,2回である。全然磨かない、も12%もいる!(ただしこれはトルコ全体の話なので、イスタンブールなどの都会生活ではもう少し数字が伸びると思われる。例えば昔ながらの羊飼いの暮らしと都会の会社員の生活の平均を取って一般トルコ人の姿とするのは乱暴な考え方だろう。トルコのデータの読み方は本当に難しい。)健康状態はどうか。良いという人が63%、普通が24,8%、悪いが12,2%。ただし、鞄の中にアスピリンを持ち歩く人や薬屋の多さからも推察できるが、トルコ人は痛さに弱い...というか自分に甘い気がする。がまんが美学の日本人はとことんまで痛くないと自己暗示にかける習性があるらしく、新人ガイドにベテランが教えていたところによると「日本人がもし少し痛いといったら、それはもうすぐ入院させたほうが良いほどひどく痛いってことなんだ」という。出産だって、無痛分娩は特異なことではない。

最近トルコでよく売れている本に「浮気」がある。ヨーロピアンなイスラム教徒トルコ人の異性関係に関する意識は変わったのか?結婚前の交際・干渉はあるべきが42,1%、状況によっては許される37,2%、絶対ダメ20,7%。若者達の間では「結婚前にはダメ」なんていうのはただのノスタルジーになるだろうという意見が大半。またテレビのリモコンは誰の手に?という質問では家庭での勢力バランスを見る。お父さんが50%。子供が26,2%。まだまだ男性上位の家族関係と甘やかされる子供達の姿が垣間見えるようだ。

経済危機が続く中、休暇では何処に泊まるかの問いには、親戚や知り合いの家が約50%とホテル宿泊23,3%の倍である。残るは田舎の家。家の大小に関わらず、人間関係がアツいトルコでは、泊まりあう招きあうは皆大好きである。また別荘の保有率も高い。

人気の職業は?男女ともに医者が一番。男子はエンジニア、教師、弁護士、警察官、サッカー選手と続く。女子は教師、弁護士のあと、主婦と言うのがランキングしているが、その後はまたエンジニア、建築家と続く。男性優位の家庭とはうらはらに社会は女性にも公平にチャンスを与えているのだ。過去にも女性首相を持ったこの国では、働く女性は能力次第で出世が可能。日本で言う「ガラスの天井」を理解してもらうのは難しそうだ。

これらのトルコのプロフィール2の結果から、トルコを旅する予定のあなたに、少しでも生のトルコ人を想像してもらえたら嬉しい。

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