スターバックスのトルココーヒー

公開日 : 2003年01月18日
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もう何年も前になるが、東京で、スターバックスに列をなす人々を見てびっくりしたことがある。トルコの新聞にスターバックスの文字を見るたび、私の脳裏にはあの行列が浮かび上がる。そのスターバックスがトルコに上陸するまで、秒読み体制に入った。1月も半ばになろうというのに、今だここでは新年の風物詩であるサンタクロースが空を行くショッピングセンターの中で、スターバックスのロゴとCOMING SOONの文字を見付けることが出来る。2月、手始めにオープンするのはイスタンブールの3店だ。バウダット通り、カドゥキョイTEPE NAUTILIUSショッピングセンター、レベントメトロシティ。

トルコの新聞にこのスターバックスが取り上げられるのは、近頃急速に力をつけた実業家AL SHAYAグループの初めての本格的事業となるからだが、ニュースの中には面白いものもある。特に開発中だと言う、スターバックス謹製トルココーヒーには興味をそそられる。新しい香料や砂と石によって淹れる方法などを料理研究家や専門のエンジニアが、研究室にこもりっきりで開発中なのだそうだ。それぞれのコーヒーに合うケーキやサンドイッチも用意されるが、トルコ人の味覚を充分考慮したものになるという。毎週シアトルからやってくる5人の調査チームの報告書には、どんなことが書かれているのだろうか。ヨーロッパにコーヒーを伝えた国トルコに、今また逆輸入されようとしているアメリカ生まれのトルココーヒー。緑色が美しいミントリキュールとともにサーブされたり、飲み終わりで占いをしたりと色々な楽しみ方ができるトルココーヒーを、アメリカ人はどう解釈するのか。占い師も一緒においてくれないかな,思っているのは私ぐらいかもしれないが。

一番の心配は、禁煙である。スターバックスは企業理念<タバコはコーヒーの味を壊す>をもって全店禁煙を主張しており、これはコーヒーにタバコは付き物的なカフヴェ(カフェの前身)の歴史を持つトルコの習慣と真っ向から対立する。日本人にも多い根強い愛煙家は、おもわずトルコ頑張れと言ってしまいたくなるらしい。2月のオープンが楽しみだ。

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