トルコの時代(音楽編)

公開日 : 2003年05月28日
最終更新 :

日曜日、夜。あのイルハン・マンスズが所属することで日本でもかなり有名になった、トルコサッカーの名門クラブチーム・ベシュクタシュが8年振りのリーグ優勝を決めた。クラブ結成100周年の記念の年ともあって、街には白黒のユニフォームに身を包んだ人々やチーム旗が溢れ、それはにぎやかなお祭り騒ぎとなった。

その興奮冷めやらぬ翌日、タキシム広場を散歩していると昼間っから爆発音がとどろいてびっくり。すわテロか、爆弾かと身構えたが、なんのことはない、花火だった。上空に広がる色とりどりの煙幕とひらひらとゆっくり舞い降りてくる赤い旗。その下の広場には、いつのまにか舞台が組み立てられており、イスタンブール市のロゴ入りの幕が四方を囲っている。これは当然、ベシュクタシュのお祝いか?と思ったが、それにしては落ちてきたのは白黒のチーム旗ではなく、赤地に月星のトルコ国旗だし、幕は市のもの。

人ごみを掻き分け近づいてよく見てみれば、舞台で挨拶とともに歌い始めたのはトルコの実力派ポップ歌手セルタブ・エレナルだった。彼女のEveryway That I Canが、第48回ユーロビジョン ソング コンテストにて24カ国中1位になったお祝いであるらしい。音楽関係にトンと弱い私には、どれくらいすごいことなのかピンと来ないが、市や国が「トルコの誇り」とお祝いするくらいなのでとってもすごいことなのだと思われる。「これから先、ヨーロッパはトルコミュージックを聞くのよ!」昨晩の優勝騒ぎよりも熱いかもしれない、凱旋歌が流れ出す。

コケティッシュな外見と気さくな人柄、定評のある歌唱力で、人気の高い女性歌手セルタブは、夏には地中海方面などのリゾートホテル、年末年始はイスタンブールなどでもコンサートやショーを行うので、これから先トルコでコンサートポスターを見かけたら、ヨーロッパ音楽の一つのトップを押さえた、彼女の歌声を聞きに行くのもいいのでは。

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受賞曲のCDジャケットはエキゾチックなオスマントルコ風

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