イスティクラル占い通り

公開日 : 2003年11月14日
最終更新 :

「コーヒー占い師、募集」というカフェの張り紙を見た。

トルコのコーヒーは、炒ったコーヒー豆を細かく引いて、砂糖や水と一緒にジェズベといわれる専用の小鍋に入れて沸かす。沸騰した時にたった泡を壊さないようにデミタスカップにそのまま注いで出来あがり。濾さないので、コーヒーの粉を沈殿させ上澄みをすするように飲む。飲み終わった後、カップの上にソーサーをふせて載せて、えいっと上下ひっくり返す。すると、カップの底に残った沈殿物が落下するわけだが、この時カップの内側に複雑な模様を作り出して張り付く。これを霊感のある占い師に見てもらうのが、コーヒー占いと言うわけだ。

昔からある女たちの楽しみの一つだが、基本的には家でやるのが基本。親戚や近所に必ず一人、コーヒー占いが得意と言う人がいて、みんな伏せたカップを手にその人の家にやって来るのだ。しかし、近所づきあいなどが疎遠になりつつあるイスタンブールでは、コーヒー占いも商売になってしまったらしい。カフェでコーヒーを頼むと見てくれると言うのだ。

募集広告を出していたカフェに行って驚いた。イスティクラルの裏通りだが、この通り、今や全てのカフェの看板に「占い、します」の掲示がある。まるで「占い通り」である。値段は占いこみで2,500、000-4,500,000TL(約200‐380円)くらい。看板には占い無料と書いてあっても、ちゃっかり他の飲み物よりコーヒーの値段が高くなっていたりするので、込みの値段を聞こう。占い師によっては英語もOK。身振り手振りで説明してもらうのも、それなりに楽しい旅の思い出になるかも。でも運命の人が、イスタンブールにいますなんて出ちゃったらどうする?

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