サンタクロースになりたいあなたへ

公開日 : 2003年12月17日
最終更新 :

街のあちこちに日本でいうクリスマスツリー、トルコで言う新年の木が見られる季節である。家家の屋根に突き出た小さな煙突からは、セントラルヒーティングのボイラーやストーブが出す白い煙が立ち昇っている。こんなに小さい煙突じゃサンタさんはとても入れやしないだろう。あれはどこの国で生まれた幻想なのだろうか。

イスラム教徒が圧倒的多数を占めるトルコでは、キリストはムハンマドの前にあらわれた数ある預言者の一人に過ぎないので、その誕生を特別に祝うことを嫌う人もいる。ただ欧米からの宿泊客も多いホテルなどがクリスマスディナーなどのイベントを企画するケースは年々増えている。今年のリッツカールトンの大きなクリスマスツリーには、家族を持たない、または離れて暮らす200人の小さな子供達の、サンタさんへのお願いが吊り下げられている。そしてサンタクロースはホテルの客達だ。吊り下げられたプレゼントの希望の中から一つを選び、そのプレゼントを買って木の下に置く。ホテルは子供達にパーティを開く他、12月の宿泊利益のなかから施設への寄付を行う予定だ。サンタクロースのモデル、聖ニコラウスは今のトルコの国土で生まれ育った人だ。新年に、貧しい子供達に施しをしたという。それがサンタクロースが子供達にプレゼントを持ってくる伝説に変わった。とすると、サンタクロースが新年男であり、プレゼントが新年祝いであるトルコ式が正統であると言えないこともない。サンタの国の子供達に、新年のプレゼントを贈ってみるのもいいかもしれない。こうした試みは、DIVANホテル系のDIVAN PUBも行っている。各店舗に飾られたツリーの下に文房具やおもちゃを寄付すると、カドキョイ区役所が統括して必要な場所に配布する仕組みだ。新年の木はもちろん、クリスマス以降も新年あけてしばらくするまで飾ってあるから、誤解のないよう。

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12月から1月まで、ずっとクリスマス気分?

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