学生寮に泊まる

夏休みである。トルコの夏休みは早くて，6月の2週目くらいからはもうイスタンブール市民はバカンスに散り始め、週末のアンタルヤやボドルム行きの飛行機を押さえるのは至難の技となる。普段はイスタンブールにいた学生さんたちも、それぞれに里帰りするケースも多い。その空いたベッドを使うには，実は学生である必要はないのですよ。

そうはいってもガイドブックにもそんなに紹介されていないのは、観光局の管理下にないだけあって、何かとルールがトルコチックにルーズだからである。こうしたらいいですよとマニュアルを作ることが出来ない。問い合わせも多いことなので今年はどうなんですかねーと探りを入れ始めてから2ヶ月近く経つ。まだ開始時期もはっきりしなくてねーと頼りない返事が続いたが、まあさすがに受け入れは始まった。あとは各寮で適当にやってねーとの返事だった。私は慣れっこだからいいが。

まずトルコの学生寮を管理している組織があることを理解しておこう。KREDI＆YURTLAR　KURUMU，略してKYKと言われている。学費のローンだとか奨学金、寮の管理運営などをしている組織で、夏など長期休暇の空きベッドの貸し出しをするかどうかはここが判断する。トルコの新聞記事には、ここの発表として料金も一律一泊３YTLと載ったし、ほとんどはそのようなのだが、実際、外国人は7ドルと言われたケースもある。なんというかその辺のルールはテキトーなので（日本人はトルコ人の兄弟なので、トルコ人料金にしてやるといわれるとか）交渉してみるのもいいが、相手は安宿と違ってこれが商売なわけではないので、あんまりケンカ腰だと体よく追い出される事もありえる。またトルコは、プライベートの確保にうるさくない国（というより一人だと凄く寂しいと感じる民族）なので、寮は大部屋が多い。今まで私が見た中で一番大きいものでは、25人部屋というのがあった。小さくても4人部屋くらいで、個室はあまりないと考えた方がいいだろう。

夏休みだからと全ベッドが空くわけではないから、寮のよって空き状況にも差がある。でもちょっと学生寮に泊まるってロマンの匂いがしたりする。この空きベッドを利用するには資格は要らない。年齢制限もない。朝食などはつかない素泊まりで、観光局などでは情報のもらえないアコモデーションだが、問い合わせの数からして興味のある方は結構いるらしい。寮のリストはKYKに問い合わせる事もできるが、イスタンブールのものを幾つか書いておく。健闘を祈る。

KYK　0　212　528　1200／528　1207

アタチュルク学生寮　0　212　547　1312

KADIRGA　寮　0　212　517　9472

ABDI　IPEKCI寮（MACKA）0　212　231　2758

HURRIYETI－I　EBEDIYE寮（OKUMEYDANI）0　212　221　4320

AVCILAR‐アタチュルク女子寮　0　212　421　3355

CAPA　女子寮　0　212　586　2309

CEMBERLITAS　寮　0　212　516　3250