世界遺産サフランボルの観光

サフランボル旧市街は小さな町なので、一日あればだいたい徒歩で見て回ることができます。あんまりガイドブックに書かれているのをみたことがないのですが、渓谷の上にあり、モスクも渓谷にかけられた橋のような基礎の上に立つ構造になっています。作物をつくる土地は貴重だから、つぶさないようにとの考慮だったらしいですが・・・村からは近郊へのトレッキングツアーなども出ていて、洞窟なんかもあるようです。暑い夏には涼しくていいかも・・・。

まあでも私たちは、サフランボル初心者の母がいるので一日ゆったり旧市街散策です。この街の人たちって、あんまりすれてませんね！というのが私の印象。観光収入で食べている街って、なんていうかおみやげやさんを中心に、呼び込みがうるさいのではという感覚が頭のどこかにあったのですが、たまにロクム屋から控えめにいかがですかあといわれるだけ。出稼ぎ労働者がしのぎを削るイスタンブールとは比べ物になりません。この10年で、地中海沿いやエーゲ沿いの町がそういう意味でどんどん観光ずれするのを目にしてきた私には、なんだか意外なほど人々の対応に素朴さが残ってます。かといって、こちらから話しかけて逃げていくような人もいないし。何か探しているとワラワラと群がってきて教えてくれるし。トルコ人のトルコ人っぽいところが伝わりやすい街という印象を持ちました。イスタンブールに帰ってきたある学生旅行者が「他のところ行かないでずっとサフランボルにいれば良かった」といってたのですが、わかる気がします。

しかし今回はせかせか旅行者の母と息子と一緒です。せかせかと街を歩き回りますが、石畳は排水のために傾斜が激しく、サンダルでは歩きにくいことこの上なし。そんな時見つけたのがこの観光カート。セントラルの広場すぐ下から発車します。45分コースと90分コースがありますが、私たちは45分コースに。一人１５リラだったか二人で15リラだったかうかつにも覚えていないのですが、子供は無料です。私たちはしませんでしたが、交渉も出来そうな感じです。出発時間や同乗者を待つこともなく、いつでも何人でも出発（大型車もある）というのもいいですよね。ヘッドフォンから流れてくる説明は日本語も選択できます（ただＣＤが劣化しているのか音とびがあって良くわからないとこもいっぱいありましたが）。45分でポイントはほとんど見れます。90分だと高台あたりまで上るのかな？ゆれは相当激しくて、搭乗中のビデオやカメラ撮影は手ぶれ防止が付いていても厳しいですが、好きなところで停まってくれますから心配なし。ちょっと楽しい乗り物です。