ペラパレスホテルまもなく閉鎖
その昔。私がはじめてイスタンブールに旅行に来たとき、最後の夜はここにしようと決めていたホテルがありました。ペラパレス。金角湾を望むペラの丘にある、100年以上の歴史を持つ重厚なホテル、オリエントエクスプレスがパリの風を運んできたところ。宿泊客にはアタチュルクをはじめ、外国の皇族や大スター、国賓が名を連ねた由緒正しきホテル。大理石張りのホールで取る朝食や窓からの対岸旧市街のシルエット、すっかり満足したのを覚えています。そのころから近々改装して博物館になると、まことしやかにささやかれていました。
さて、私のようにイスタンブールにノスタルジックなイメージを求めている人にはドンピシャリだったのですが、何しろ100年を超える歴史です。木造部分のゆがみなど老朽化は進み、部屋によっては水道管の音が響いたりして、近代ホテルの快適さを求める人からはクレームが絶えないホテルでもありました。そしてついに先日、その持ち主が変わったことを新聞のニュースが告げました。
ペラパレスは生まれ変わるべく、11月から全面改装に入るそうです。1年ほどはかかるといわれていますが、どういう風に変わるのかなーとアンティーク好きの私はどうも心配です。トルコの改装って、なんかハデハデになっちゃうことが多いから・・・。シンボルのようなボーイつきのシースルーエレベータやダンスホール、博物館になっているアガサクリスティの部屋とアタチュルクの部屋はそのまま残るのかしら?など、詳細は不明です。近代設備を備えた、でも、昔私が泊まった頃のような、雰囲気は残した建物のままであって欲しいなー。
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