法王の波紋

公開日 : 2006年11月27日
最終更新 :
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法王ベネディクト16世の日本での評判ってどうなんですか?前の法王に比べるとなんだか悪人顔だからか、トルコでは即位以来あまり人気がないようです。特に反イスラム的発言が伝えられてからは、私の周りのトルコ人からは総スカンに近い空気を感じますが、11月28日から12月1日までその法王がトルコを訪問します。

折も折、首相エルドアンや外相ギュルは訪問日程中はNATO会議に出席予定で国外へ。なんとか日程をずらしてくれないか、または帰国後食事に招待したいなどのトルコ側要望を、バチカンに慇懃に断られたことも国民反感をあおったのか。22日にはアヤソフィア博物館で抗議行動が起こったり、26日に抗議集会が企画されたり、町中いろんな団体がいろんな言葉で法王訪問を拒否する横断幕をはったり、なんだかちょっと不穏な匂い。週刊誌もトップ記事はすべて法王関係で、その訪問の本当の目的をめぐっていろいろな討論が起こっています。

結局首相は到着時に空港であいさつを交わしてから、会議に出発することに落ち着いたらしいですが、同じような時間に空港に到着する観光客はあおりを食らうこと必至ですね。治安のためコースも発表されませんが、交通規制や検問なども大規模に行われると予測されます。思い出していただきたいのですが、トルコはID携帯が義務です。せめてパスポートのコピーは持ち歩いていたほうが無難です。身分が証明できないと拘束を受ける可能性も0ではありません。

ほかに観光客にも関係のありそうなところでは、11月28日は11時から14時半までアンカラのアタチュルク廟が、29日はセルチュクの聖母マリアの家が、法王訪問のため完全に閉鎖されることが発表されています。法王滞在中は時間の余裕を十分持って行動したほうがよさそうです。

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