民泊制度

公開日 : 2007年04月27日
最終更新 :
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ガイドを職業としている友人たちと、最近出かけることがぜんぜんない。みんな、一グループ空港へ送って行ったその足で、次のお客様のお迎えをして帰ってくるくらいハードスケジュールで働いていて、子供に顔を忘れられてしまいそうな勢いである。まあ私の周りのヒトは日本人マーケットで働いてることが多いけれど、日本人客だけの話ではないらしく、アラビア語ガイドもスペイン語ガイドも韓国語や中国語ガイドも忙しそうである。妊婦の私はイスタンブールからもう出れないので、のんびりしているけど・・・

飛ぶ鳥を落とす勢いだった観光客の増加がアメリカの9/11テロでガックンと来て以来、53万人に乗ってきたのは06年が久々だったのだそうな。その間もけっこう国際会議などの誘致が続き、イスタンブールのホテルなどの稼働率を見る限り低迷していたイメージはないのだけれど、07年はレコードを塗り替えるのは必至のもよう。NOVOTELやらIBISやらのチェーンにとどまらず、超高級ブティックホテルやペンションまで続々と宿泊施設がオープンしても、なんどもやってくるピークは現地業者のあいだでベッドの奪い合いが激化するばかり。政府観光局もやる気満々で、来年10万ベッド、数年のうちに50万ベッドにするとか新聞では豪語している。

もちろんこれだけの数になるとホテルだけでは追いつかない。都市は広がり続けているけれど、中心部にはもうそんなに大型ホテルをたくさん建てる余裕はない。新聞に載っていた政府方針は二つ。ひとつは街並に溶け込むように作られる高級系ブティックホテル。ここ数年でいくつもできたがおおむね好評で、ますます増えてゆく予定。ベッド数は少ないが、ロケーションはまさに中心というところが多い。そしてもうひとつは民泊とでも訳そうか。近隣諸国では結構発達しているシステムだが、一般家庭の空き部屋を斡旋する方法である。日本でも国体なんかがあると、選手が泊まる宿泊施設が足りない場合、こういった手段をとるけど。

実際トルコ人は客好きで、親切なので、一泊でも交流が楽しめるかもしれないいいシステムだと思うけど、かといって長期のホームスティなんかは受け入れ先が減っているのが現状。核家族化もかなりすすんできてるし家賃の高騰でルームシェアする人たちが増えたりして、都会にはあんまり余分な部屋がないというのもある。日本人を受け入れるホームスティ先の料金は最近1ヶ月500ドルはくだらないらしいから、決して安くはなくなってきた。まあ食事つきらしいけど・・・光熱費もけっこう高い国だから、一人増えるとそれだけでも100ドル増えると経験者が言ってました。日本人は風呂が長くて毎日って言うのが経費かさむらしいです。でも1泊や2泊ならそんなに負担でもないしね。気楽だ。

なぜ気になっているかというとうちにも旅行会社から打診があったから。たしかにうちの今のマンションは中心部だし部屋に余裕があるから・・・でも普通トルコに来たらトルコ人のうちに泊まりたいんじゃないの?と思ったのだけれど、ホームスティと違って民泊(プライベートルーム)は単なる宿泊施設としてとらえてるヒトが多くてあんまり何人が住んでいるかは問題じゃないらしい。まあ、政府が観光案内所で斡旋するほどにシステムが発達するにはかなり時間がかかりそうだけど。

泊まりに来ます?うちに。(写真は今年オープンしたNOVOTEL)

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