この夏のコーン
毎日暑い日が続く。水不足は深刻さを増し、夕方から断水の日もけっこうある。うちは個人の水タンクもつけてあるんだけれど、これが最後で今度いつくるか・・・と思うとなかなか使えない。断水の始まりと終わりがしっかりアナウンスされないのがイスタンブールの欠点ではある。
さて、夏になると冬の間中煙を上げていた焼き栗やはすべてとうもろこしやに転職する。ゆでと焼きがあるが、甘い独特の香りは日本と同じで食欲をそそる。しかし!味は似ても似つかぬ鳥のえさ。硬くて甘みのないとうもろこしに塩をたくさん振りかけて食べるのがトルコ流である。最近は少しはやわらかい品種も出てきたようだが甘さはない。とにかく日本のコーンとは雲泥の差で、日本でゆでとうもろこしを食べたトルコ人は「これは砂糖で煮たんだよね」といったそうである。
そのとうもろこしに新種が登場。この春くらいから大手スーパーやデパートを中心にスタンドが目立つようになったのが、バターコーン屋なのだ。冷凍の粒粒にばらしたコーンを蒸して、バターと塩、それから好みで蜂蜜やらにんにくやらパセリやらをまぜて、カップにいれてスプーンで食べる。日本でもファーストフードやで見つけられそうだが、これは輸入物なのかとうもろこしがしっかり甘い。またたくまに市民権を得、あちこちで見かけるようになった。小さなカップで2.5YTL(約250円)大だと500円と決して安くないので、私は「家でレンジでチンして作ってあげるから」というのだが、息子はこの夏これがお気に入りでとほほである。ゆでただけのまずいとうもろこしは1本1YTL。あれねだられるほうが経済的だったなー。
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