マルマライプロジェクトに骸骨出現
マルマライといえばマルマラ海の下で今進行中の地下トンネルプロジェクトのことである。イスタンブールはアジアとヨーロッパという二つの大陸にまたがる都市なので、終着駅と呼ばれる駅は2つある。アジア側のハイダルパシャ駅と、ヨーロッパ側のシルケジ駅だ。だが、このマルマライが完成すれば、終着駅は終着駅ではなくなる。アジアとヨーロッパの鉄道は、地下トンネルによってつながれることになるのだ。
しかし掘る場所は古来の要衝。どこを掘っても何か出るのは必至だといわれていた。掘削ルートを決めるには調査もずいぶん行われたのだが、まず古代の木製船が出た。沈没船らしいが、現在同時代の船は世界的に見てもあまり保存されていない貴重なものらしいとCNNトルコの特集番組が報道していた。もちろん考古学上の観点から工事は調査終了まで遅延を余儀なくされたが、そこへまた今週は集団墓地が出た。ニュースでは頭蓋骨がごろごろしている様子が映し出され、暑さも吹っ飛ぶイスタンブール怪談の趣き。どうも11世紀ごろというからビザンティン時代のものということになるが、チャペルの中に殺されたか死んだかして埋葬された45人分の頭蓋骨が発掘されたのである。
マルマライの完成は2011年とか言われていたが、これでまた大きく延びるんだろうなあ。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。