Aya Yorgi 教会

公開日 : 2010年04月27日
最終更新 :
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4月23日はこどもの日。民族衣装を着た子供たちに街のあちこちで出会う日だが、私、今年は朝っぱらからちょっと遠出していました。イスタンブールはマルマラ海に浮かぶプリンスィズ諸島の中でも最大のビュークアダ(直訳すると大島)まで。

目的は、ビュークアダでも最も高いポイントの一つにある、AYA YORGI教会にお参りすること。現存する建物は19世紀の地震のあと再建されたものですが、その歴史はビザンティン帝国時代までさかのぼります。侵略を受けたとき、神父たちはイコンや聖なるものをすべて土に埋めて隠すのですが、長い時間がたってから、ある羊飼いの夢の中に聖Yorgiが現れ、これらが埋められた場所を指し示したという伝説が残っています。このイコンの前で祈ると願いがかなえられるというので、今ではこのオーソドックスの教会に他宗派のクリスチャンはおろか、イスラム教徒の地元のトルコ人もこぞってやってくるようになったのです。

港を降りたところから、いろいろなお参りグッズが売られていました。家や車が欲しい人のための鍵型のお守り。願いによって色分けされたろうそく。油。角砂糖の詰まったハコ。そして糸。

この写真を良く見ると、みんな手に糸巻きを持っているのがわかりますか?ビュークアダには緊急車両を除く一切の車がありません。乗り物は自転車か、馬車。しかし馬車で上れるポイントからも、まだまだ教会までは長い石畳が続く坂道です。馬車を降りて、石畳が始まるあたりから、みんなこの糸のはしを木などに結びつけ、手に糸巻きを持って教会に向かって上っていきます。こうやって教会まで登ると願いがかなうといわれているんです。他では見られない面白い光景です。

またあちこちで角砂糖を配る人に出会います。これは願いがかなった人が、感謝をこめて配るのだそう。

4月23日と9月24日、年に2回の機会とあって、朝一番に行ったにもかかわらず、教会前は朝9時前にはすでに押せや押せやで怒号が飛び交う混雑振り。こりゃ前日から一泊するのが正解だったかもしれません。教会の中ではろうそくを灯し、紙に書いた願いを皆イコンにすりつけてから、所定の箱の中に入れていました。裏庭では神父様に祝福を与えてもらい、木切れや石や砂でそれぞれの願いを表すモチーフを描きます。家とか車とか結婚とか赤ちゃんとかね。借金を払える力をくださいと書いたものを見たときは何かずっしり来るものがありましたが・・・。

教会内部もきれいなので、ぜひ一度足を運んでみてね。

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