イスタンブール2特派員 新着記事
「あ~、お土産どうしよう?」旅行に出ると、楽しさの反面で頭を悩ませるのがお土産選び。何をどれだけ買って誰に渡すのか迷いますよね。今回はおすすめトルコ土産のうち、ばらまき用に最適で・性別問わず万人受けしやすいチョコレートをご紹介。お土産を手渡す際の豆知識も併せてどうぞ。
トルコ土産でチョコレート!? とお思いの方も多いことでしょう。チョコレートで有名な国といえばそう、ベルギー! ですよね。まずはそちらのお話から。
数あるベルギーチョコレートの中でも日本でも根強い人気のあるブランドといえばゴディバ/GODIVA。ベルギー王室ご用達の世界で愛される高級チョコレートです。ベルギー生まれのゴディバ、現在はトルコ企業の傘下にあることをご存知ですか? 2007年にトルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディングスに買収されています(その後、2019年には一部事業をアジア系投資ファンドへ売却)。
今回ご紹介するのは、世界のゴディバ同様、ユルドゥズ・ホールディングスに属するウルケル/ULKERのチョコレート。中でもピスタチオ入りのものが断然おすすめです。
写真左:ミルクチョコレート 写真右:ホワイトチョコレート
丸ごとピスタチオがゴロッと入ったこちらのチョコレート。ピスタチオやヘーゼルナッツなど、ナッツ類の産地としても知られるトルコの中でも、一番上質なガジアンテップ産のピスタチオを使用しています。
トルコ語でチョコレートはCikolata/チコラタ。パッケージのトルコ語表記がまた、異国感があって"海外のお土産"としていい味出してます。
写真左:70g/参考価格は5トルコリラ(約95円) 写真右:32g/参考価格は3.25トルコリラ(約62円)
※1TL(トルコリラ)=約19円/2019年12月現在
大量にトルコ土産をばらまく必要がある方には、小さいサイズもおすすめです。この他に、ビターチョコやヘーゼルナッツ入り等もあるので、お気に入りの味を見つけてくださいね。
「世界のゴディバと同グループ社の・・・」「ピスタチオの名産地の・・・」そんな豆知識を添えて手渡せば、より一層お土産の価値がUPすることでしょう。是非お試しを!
時間がないからサッと食べたい! とか、小腹が減ったからちょっと食べたい! とか。イスタンブールでそんなときにおすすめなのがウスラック・ブルゲル/Islak Burger、つまりは濡れバーガー。
名前のまま、しっとりと濡れたハンバーガーです。
スパイス入りの甘辛トマトソースに浸したあと、ガラスケースの中で蒸された状態で待機している濡れバーガー。中身はキョフテ(ハンバーグ)のみ! と、非常にシンプルな一品です。
小ぶりなサイズ感で、価格も5.5トルコリラ(約105円)と財布に優しいので、ひとつ食べると止まらずにふたつ3つと頼む人も少なくありません。お酒を飲んだ帰り道、〆に何かを食べたくなるのは万国共通なようで、繁華街の店頭は夜になると”〆の濡れバーガー”を求める人で賑わいます。
※1TL(トルコリラ)=約19円/2019年11月現在
KIZILKAYALAR/クズルカヤラル(カドゥキョイ店)
ほとんどの店では、店頭に濡れバーガー用のガラスケースが設置されています。その横では、日本でもおなじみのドネル・ケバブが回転。濡れバーガーの有名店KIZILKAYALAR/クズルカヤラルでは、チーズ入り(6.5トルコリラ=約125円)も! トマト×チーズ×肉×パンの組み合わせは、日本のピザまんを彷彿させる味わいです。
KIZILKAYALAR/クズルカヤラル(タクシム店)
ヨーロッパ側新市街とアジア側にいくつか店舗を持つクズルカヤラル。
中でもヨーロッパ側新市街きっての繁華街にあるタクシム店は、ドネル・ケバブや濡れバーガーを売る店が軒を連ねる激戦区で、夜遅くまで大盛況です。
休憩も兼ねてゆっくり店内で食べたい人には、アジア側のカドゥキョイ店がおすすめ。1階だけでなく上の階にも広いイートインスペースがありますよ。
【店舗情報】
KIZILKAYAKLAR/クズルカヤラル
URL:http://www.kizilkayalar.com.tr/
■タクシム店(ヨーロッパ側 新市街)
・住所:Siraselviler Cad. No:2/C Beyoglu
電話:+90 212 251 1357
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■カドゥキョイ店(アジア側)
・住所:Caferaga Mh. Muhurdar Cd. No:18/1 Kadikoy
・電話:+90 216 347 4444
2019年は、日本におけるトルコ文化年!
先月まで東京で開催されていた『トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美』が、6月14日(金)より京都で幕開けです。
国立新美術館(東京)にて
トルコ・イスタンブールにあるトプカプ宮殿博物館が所蔵する、約170点の宝飾品や美術工芸品が来日した今回の展覧会。「トプカプ宮殿とスルタン」「オスマン帝国の宮殿とチューリップ」「トルコと日本の交流」の3部構成になっていて、見応えも十分です。
私も東京開催時に足を運びましたが、目が眩むほど煌びやかな至宝を通じて、改めてオスマン帝国の栄華を感じ取りつつ、隅々まで見て回りました。トルコ好きな女優 木村文乃さんがナビゲーターを務める音声ガイド(有料)を聞きながらの見学は、理解度が深まるのはもちろん、世界観に没頭できるのでおすすめです。
トルコ好きさんはご存知の方も多いと思いますが、トルコが原産であり国花でもあるチューリップ。トルコでは古くから、建築・宝飾品・衣類・日用品など至るところにチューリップの文様が施されており、武器装飾にまで使われていました。チューリップがいかに崇高な花であり、そしてなぜそこまで大切にされ愛されたのか、そういった部分も知ることができます。
トルコで購入した雑貨にも、チューリップが
チューリップと並んでトルコで愛される花といえば、コスメや食べ物などにも幅広く使われているバラです。中でもローズウォーター(バラ水)は、古くから使われていたようで、バラ水入れの展示もありました。その使用方法だけでなく、そもそもなぜバラなのか?という所以があまりにも目からウロコで、展示説明文を読みながら「そうなんだ?!」と、思わず声に出してしまうほどでした。
イスタンブールのトプカプ宮殿にて
アジアの東端から西端へ、日本からトルコへと飛んで行き、実際にトプカプ宮殿内で至宝を目の当たりにするのが一番ではありますが、トルコ至宝展では、日本にいながら十分にその雰囲気を味わうことができる空間づくりがされています。
ミュージアムショップでは、「かわいい~!」と女子たちの悲鳴が聞こえてきそうなトルコ雑貨・アクセサリーが並び、展覧会オリジナルグッズも多数あります。そんな中、私が手に取ったのはこちらの1冊。
『土耳古畫観』山田寅次郎 著
日本とトルコの交流の歴史を語るうえで欠かせない人物であり、両国の架け橋となる存在でもあった山田寅次郎。トルコに約20年滞在した彼の目を通して描かれた当時の様子は非常に興味深く、私が目にした現代トルコとの共通点や繋がりを感じつつ読み進めています。
『トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美』京都開催は、6月14日(金)~7月28日(日)まで京都国立近代美術館にて。この機会をお見逃しなく!