伊豆半島ジオパークのジオサイト「千貫門(せんがんもん)」

公開日 : 2019年05月11日
最終更新 :

今回のブログは市原が伊豆半島ジオパークについてご案内いたします。

2018年4月17日に「伊豆半島ジオパーク」が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)によって「世界ジオパーク」に認定されました。

ジオパーク とは、ジオ(大地・地球)とパーク(公園)を組み合わせた言葉で、価値ある地質遺産を保護しながら、観光や教育に生かして地域振興を目指す取り組みです。

伊豆半島は、本州で唯一フィリピン海プレートの上に位置し、火山島や海底火山などがプレートの北上により本州に衝突したことによってできた半島と言われています。そして、その約2千万年の伊豆半島の形成や活動に関する痕跡を確認できる114カ所のジオサイトが存在します。

「伊豆半島ジオパーク」の構想は09年に持ち上がり、11年3月に伊豆半島ジオパーク推進協議会が発足しました。2012年に日本ジオパークに認定され、2014年には世界ジオパークの国内推薦地域に決定、同年12月に世界ジオパークネットワーク(GGN)に申請しましたが、2015年9月、世界認定は「保留」とされていました。

2015年11月に「世界ジオパーク」の事業主体がGGNからユネスコに変わり、最初から審査を受けることに。2016年11月、ユネスコに申請し、2017年7月の現地審査を経て、2018年3月にユネスコの専門評議会が伊豆半島の世界認定を勧告しており、正式認定への流れとなりました。

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今回ご紹介するジオサイトは、休暇村から車で約40分、松崎町雲見地区の岩石海岸にある「千貫門」です。ダイビングポイントとして有名な、透き通るような海が美しい海岸に、それはあります。

これらの岩場は、かつて海底火山が地下上昇してきたマグマの通り道「火山の根」が地上に姿を現したもので、千貫門も「火山の根」の一部であり、マグマが冷え固まってできた柱状節理が積み重なってできています。

波に削られて形づくられ迫力ある門の姿は、右手にある烏帽子山山頂(雲見富士)の雲見浅間神社の門に見立てられ「浅間門」と呼ばれていましたが、「見る価値が千貫文にも値する」という意味から千貫門と呼ばれるようになったそうです。

今回は駐車場に車を止めて、「千貫門遊歩道」を徒歩で訪れましたが、西伊豆堂ヶ島から遊覧船で望むコースもオススメです。

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千貫門への遊歩道の入り口です。

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上から見る千貫門です。

筆者

静岡特派員

休暇村南伊豆

内から見た伊豆、外から見た伊豆、様々な目線で見た伊豆の魅力をお伝えしていきます。

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