インドネシアの青春恋愛映画『Milea suara dari Dilan』
日本人には馴染みが少ないインドネシア映画ですが、実はとても面白い! インドネシア映画にはまっている私が今回おすすめする作品は『Milea suara dari Dilan』で、爽やかなインドネシアの青春ラブストーリーです。こちらの作品は全三部作から成り、『Milea suara dari Dilan』は、その最終章となります。私は前2作品とも見ましたが、今回の最終章は前作、前々作の回想シーンが多く、過去の経緯を知らない方も十分楽しむことができると思います。
ここからはネタバレになりますのでご注意ください。
舞台はインドネシアの西ジャワ山間部の都市、バンドゥン 。ヒロインのMileaがジャカルタから転校してきたところから物語が始まります。転校生のMileaに恋に落ちた主人公のDilan。Mileaを振り向かせるためにあの手この手とラブラブ攻撃をしてきます(日本ではあまり考えられないかと思いますが、愛の詩を作って読み聞かせるのは日常茶飯事です。告白は毎日、しかも全校生徒の前で! 思わずキャっとなります!)。
最初はめんどくさく感じていたMileaもDilanの熱い想いに心を動かされ、ふたりはめでたくカップルになり楽しい学生生活を過ごします。
将来の結婚まで約束したふたりでしたが、Dilanが暴走族の一員であり、そのことをよく思わないMileaとの間に少しずつ溝ができていきます。何とか修復を試みるDilanですが、そんな最中に起きた暴走族同士の抗争、また友達がふたりについた嘘による勘違いが原因で、DilanとMileaは疎遠になってしまいます。そしてDilanの父の死により今度はDilanがバンドゥンを離れることになり、Mileaとは完全に音信不通に。実はここまでは、前作、前々作の話です。
今回の作品は、それから6年後の話となります。それぞれ別の人生を歩んでいたふたりですが、偶然にも再会を果たします。再会を喜びながらも動揺するふたり。それもそのはず。Mileaには婚約者がいます。お互いがお互いを忘れられないふたり。揺れる心。そしてふたりの出した結論は!? ぜひ映画館にてふたりの結末を見てください。
主役のDilanを演じているのは大人気俳優兼歌手のIqbaal Ramadhan。インドネシアで昨年大ヒットした映画『Bumi Manusia』でも圧巻の演技で観客を魅了していました。彼のビー玉のような澄んだ目に見つめられ、甘い言葉を囁かれたら、女性なら誰でもMileaのよう恋に落ちてしまうのではないでしょうか。
そしてヒロインのMileaを演じているのはVanesha Prescilla。彼女もインドネシアで人気の若手女優です。モデルとしても活動しており、最近、歌手としてもデビューしています。現在20歳。今後のさらなる活躍が期待されます。
ところで、この作品は原作となった同名の小説があります。実は作者が実話に基づき書いた小説とのことです。
今は日本でもインドネシアでもほとんど見かけない公衆電話からの電話(彼氏や彼女からの電話にお母さんが出て、本人たちよりも長くお喋りを楽しむのは万国共通のようです)や、学校内での告白、放課後の制服デートなど、自分の青春時代と重なり、懐かしく、甘酸っぱい気持ちになりました。国は違っても恋する気持ちは同じ。ぜひ映画館に足を運んで見てもらいたい作品です。
最後になりましたが、ジャカルタの多くの映画館では、ほとんどの映画がRp.30,000〜Rp.50,000(約250円〜400円)で見ることが可能です。
日本の映画館と同じで、飲み物はもちろん、ポップコーンなどの軽食もありますので休憩がてら、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
上映時間などは下記をご参照ください。
それでは、最後まで読んで頂き、てりまかしー。
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