南アフリカの治安1 安全な旅行のためのアドバイス
来年のワールドカップに向けて南アフリカへ旅行を計画されている人が多くいらっしゃる中、一番よく聞かれるのが『南アフリカの治安』についてです。日本でもメディアで沢山取り上げているらしいのですが、「実際のところはどうなの?」という質問です。
私はヨハネスブルグに住んでいるのですが、もちろん毎日怯えて暮らしているわけではありません。夜に食事に出かけたり、昼間は近くのお店やジムに歩いて行くこともあり、休日には車で小旅行に行くなど、至って普通の生活を送っています。
しかし残念ながら南アフリカは日本ではなく、統計を数字を見ても、現地の友人の話を聞いても、国内の新聞を読んでも、犯罪が起こる可能性が高いのは事実です。その為家には防犯アラームを設置し、住宅コンプレックスには24時間ガードマンが待機しており、周りは高い壁プラス電気ワイヤーで囲ってあります。つまりできるだけ気をつけて、そして気を遣って生活しているのです。
治安はとても大事な問題なので、本ブログで何回かに分けてご紹介していく予定です。
今回は南アフリカへ旅行する際に気をつけることのアドバイスを幾つか書いてみました。観光でいらっしゃる場合は現地での状況が分からないことが多いので、参考にしていただけたら幸いです。他にアドバイスがある方からのコメントもお待ちしています。
►空港にて
• 南アフリカの通貨ランドが到着すぐ必要になる場合は、予め日本または乗り換えの空港で両替しておく(空港の両替場でその情報が別の人に売られ、後をつけられる場合があります)。
• タクシーは直接空港で拾わず、事前に迎えに来てもらうアレンジをするか、電話で呼ぶ。
• どうしても空港からタクシーに乗る必要が場合は、到着ロビーでなく出発ロビーから乗る。
►ホテルにて
• ホテルは安全上一階以上の階の部屋を予約する。
• ヨハネスブルグの場合、ダウンタウン(CBD)は必ず避け、Sandton、Rosebank、などの郊外のホテルを予約する。
• ホテルの場所や安全性をできるだけ口コミやガイドブック等で確認する。
• ホテルの部屋のセーフボックスを使用する場合は、何を幾ら入れたかメモしておく(万が一紛失した場合を考えて)。
►移動・運転
• 車の中に外から見えるような場所に私物を置かず、大事なものはトランクへ入れる(Smash & Grabと呼ばれる、車のガラスを割ってものを盗む事件があります)。
• 車のドアは全てロックする。
• 車運転中に道路に石や物などが置いてあったり、人に声をかけられても、車から出ない。
• 夜は飲酒運転の取り締まりが厳しい場所があるので、気をつける(警察の車に止められる場合があります)。
• ミニバスタクシーには乗らない(交通事故が多く、大変危険です)。料金が高くても、普通のタクシーを呼びましょう。
• 夜は慣れない場所を運転しない。
►外出・観光
• 外出時、現金・カード等は必要以上に持ち歩かない。
• 目立つ宝石やアクセサリー等を身につけないようにする。
• 現地の人が危ないという場所に近寄らない(面白半分での散策は危険です)。
• 暗い道などを一人で歩かない。グループで移動するか、タクシーを呼ぶ。
• ATM等で現金を出すときは十分周りに気をつける。警備員らしい人であっても絶対にカードを渡さないこと(スキミングの可能性があります)。
►レストランなどで
• 手荷物は床や椅子、それから背もたれには置かず、自分の膝に置く。
• 出口に近い席、また奥の席に座るのは避ける。
南アフリカは見所沢山、とても美しい国です。十分気をつけて楽しい旅行にして頂きたく思います!
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