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南アフリカ/ヨハネスブルグ特派員ブログ 旧特派員 中川 沙和

南アフリカ・ヨハネスブルグ特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2010年11月17日

悲しいニュース


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悲しいニュース

世界各地では英国ウィリアム王子の婚約発表で盛り上がっているようですが、ここ南アフリカでは暗いムードが漂っています。


というのも数日前にケープタウン近くのタウンシップ(旧黒人住居地区)でスウェーデン人の観光客が殺害されるという悲しい事件が起こりました。被害者の女性は2週間ほど前に結婚したばかりの英国人の旦那さんと新婚旅行中で南アフリカに訪れていたそうです。


カップルは夜中にタウンシップツアーやローカルな料理が楽しめるタウンシップとして有名なGugulethu(ググレテュ)(ケープタウンから15キロほど)タクシーで向っていた際、武装したグループに襲われたと報道されています。旦那さんは助かったものの、奥様はその後遺体で見つかったとのことです。


Township.JPG
車の中から撮影した南アフリカのタウンシップ


本ブログでも毎回ご紹介していますが、南アフリカは自然が美しく、食事やワインも美味しく、また気候も良いので観光するのにはとてもお勧めの国です。しかし残念なことに治安の問題があるのは事実です。


今年のサッカー・ワールドカップ準備期間、それから開催期間にも「世界で一番危険な国」などと報道され恐れられていましたが、大きな事件もなくホスト国としてイベントが閉幕できたのは、本当に有難いことです。


現地警察署によると、南アフリカで昨年起こった殺人事件は一日平均46件。このデータを日本国内と比較してみると。。。2009年の警察庁「犯罪統計書」によると日本国内の殺人事件(未遂を含む)は、前年比で15.4%減の年間1,097人。つまり一日3人の割合。南アはその15倍以上です。おまけに南アフリカの人口は5千万人と日本の2分の1以下なので、人口一人当たりの比較をしても殺人事件の率が高いことが分かります。


やはり南アフリカ国内の大きな貧富の差が殺人事件に関係しているようで、現地の警察によるとタウンシップや貧しい居住者が多い非公式住居地域などに殺人が多いとの話です。裕福なエリアでは民間の警備員が多く、警察も比較的きちんと警備をしていることが理由に挙げられています。


今回の事件でも、タウンシップにおいて警察が必要な警備をしていないことが問題視されています。ラジオのニュースでも、貧しい人々が毎日殺害などの被害に遭っているにも関わらず、観光客が亡くなったことによって突然驚く警察の様子が批判され話題になっていました。今回の事件が起こったググレテュでは2005年から今まで700人もの人が殺害されているにも関わらず、警察は何もしていないという事実が明らかになっているからです。


南アフリカの住んでいる者としては、多くの観光客に遊びに来て頂きたいと思いブログを書いているので、このような事件や統計を見ると本当に悲しくなります。


暗い出来事はなるべく書かない方が良いのかとも思ったのですが、事実は事実なので、皆さんも南アフリカにご旅行の際は治安に十分気を付けて頂きたいという思いでアップすることにしました。本ブログでも治安に関するアドバイス を載せているので、是非参考にして頂ければと思います。私は危ない目に遭わない為には場所、そして時間がポイントだと思っています。慣れないタウンシップに夜遅くに出かけるのは、現地を良く知っている友人と一緒でなれければ大変な危険な行為です。


亡くなられたAnni Dewaniさん、そしてタウンシップで亡くなった多くの弱き貧しい南アフリカ人の方々のご冥福をお祈りします。

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カテゴリー 生活・習慣・マナー
2010年11月17日
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    • 特派員プロフィール
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      ヨハネスブルグ特派員
      中川 沙和
      生まれは東京。その後中東、欧州、米国、と世界を転々とする渡り人。ヨハネスブルグには2002年に出張で訪れて以来、その後10回ほどの訪問を経て2009年7月より在住。趣味はヨガ、テニス、フルート、読書、そして南アフリカではゴルフにも挑戦。最近は現地の食材を駆使した和食の作り方を試行錯誤中。専門は金融及び国際開発。

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