海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > アフリカ  > ヨハネスブルグ特派員ブログ > 民族で違う「おふくろの味」 南アフリカの主食パップ...

南アフリカ/ヨハネスブルグ特派員ブログ 旧特派員 笠原 由晶

南アフリカ・ヨハネスブルグ特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2013年6月26日

民族で違う「おふくろの味」 南アフリカの主食パップの話


メール プリント もっと見る

民族で違う「おふくろの味」 南アフリカの主食パップの話

1306_pap04.jpg



「南アフリカの主食って何ですか?」と質問されると、一瞬うーん......と迷ってしまいます。というのは、「虹の国」という言葉にも表されているように、南アフリカは黒人、白人、カラード、アジア系からなる多民族国家だからです。



これだけ多様な民族がいれば、当然それぞれの民族の主食は異なります。でもそんな多様な主食の中から、主に黒人が主食としている「パップ」について書いてみたいと思います。



パップの材料は、ミリミル(Mielie Meal)と呼ばれるトウモロコシを乾燥させて粉にしたものです。トウモロコシと聞くとメキシコ辺りをイメージするかもしれません。でも実はアフリカの国々でも結構活躍していて、南アフリカのパップの他には、ケニアのウガリやザンビアのシマなどもトウモロコシ粉からつくられています。



パップのつくり方はとってもシンプルです。まず、大きな鍋に水(またはお湯)とミリミルを入れます。ダマにならないようよーく混ぜながら、火を加えつつ練り上げば完成。最後にちょっと鍋底を焦がすと風味が加わっていいみたいです。見た目はちょっとお餅に似ているような気がします。



日本だとご飯はお茶碗に、おかずはお皿にと別々に盛り付けることが多いですが、南アフリカではパップとおかずを一皿の上に盛りつけます。



おかずは、野菜や肉、グレービー(ソースのこと)などです。他にも揚げ魚や内蔵、地域によっては昆虫も食べたりします。ただし、一般的な村の家庭では普段から肉を食べられる訳ではなくて、おかずはキャベツの炒めものだけなんてこともあります。


130626_pap02.jpg

この日のおかずは鶏肉、キャベツ、ホウレン草、トマトソース



パップは主に黒人の主食として食べられていますが、面白いのは民族によって微妙にパップの仕上げ方が違うところです。



例えばベンダ(Venda)族とズールー(Zulu)族を比べると、ベンダ族の方が硬くてしっかりしたパップを好みます。また、パップの材料となるミリミルもブランドによって味が違うため「うちはいつもこれ」というものがありますし、同じブランドでも挽きの粗さが異なる種類が売られています。



また、普通パップはミリミルをそのまま練り上げてつくりますが、ミリミルを少し発酵させておくとちょっと酸味が効いたサワーパップと呼ばれる別の料理になります。また、マベラパップといって、トウモロコシの粉を使わずにソルガムという穀物からつくるパップもあるんです。



日本人のお米へのこだわりはすごい!と思っていたけど、南アフリカ人のパップへのこだわりもなかなかのものです。



僕はリンポポ州にいる時間が長いこともあって、ベンダ族のパップを主に、たまにズールー族のパップを食べています。でもコサ族は?あるいはツワナ族は?などまだまだ興味は尽きないところ。南アフリカ滞在中にどんどん開拓したいと思っています。


1306_pap01.jpg

揚げ魚とパップ。リンポポ州の村の家庭にて



1306_pap02.jpg

牛の内臓とパップ。ムプマランガ州の屋台にて


1306_pap03.jpg

伝統的な野菜とパップ。リンポポ州の村にて



Twitterもよろしくお願いします!

記事のこぼれ話や南アで見つけたちょっと珍しいもの、独自に集めた南アフリカニュースなどについてつぶやいています。フォローしていただけると嬉しいです♪



最後までお読みいただきありがとうございます

ご意見・ご質問をお待ちしています!


下のコメント欄または kasahara.yoshiaki★gmail.com にどうぞ(★を@に変えてください)。


ブログランキングに参加しています。記事が役に立った、面白かったらワンクリックで応援お願いいたしますm(_ _)m


にほんブログ村 海外生活ブログ 南アフリカ情報へ

にほんブログ村


記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー レストラン・料理・食材 生活・習慣・マナー
2013年6月26日
« 前の記事「1万円未満でサファリを楽しむ? クルーガー国立公園訪問記(前編)」へ
»次の記事「1万円未満でサファリを楽しむ? クルーガー国立公園訪問記(後編)」 へ
おすすめ記事
    ヨハネスブルグ特派員 新着記事
    uShaka Marine Worldでドルフィンショー!
    ゾウ好き必見! Addo Elephant National Park
    ワインの名産地Stellenbocshであえてクラフトビール
    Pretoria郊外の週末マーケット 大きなアスレチックつき
    Stellenboschで人気のBCCC
    ヨハネスブルグのダウンタウンで楽しむ屋台メシ&アート
    ヨハネスブルグで貴重な本格タイ(イーサーン)料理レストラン
    イタリア移民による南アフリカで最高のピッツァ
    1年前の同じ月に投稿された記事
    気をつけよう!最近ヨハネスブルグで流行っている犯罪手口
    南アフリカは冬真っただ中

    南アフリカ旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■南アフリカの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    アフリカにもどる

    • 特派員プロフィール
    • ヨハネスブルグ特派員

      ヨハネスブルグ特派員
      笠原 由晶
      大学卒業後、料理人見習いなどを経て国際協力NGOに6年間勤務。妻の海外駐在を機に退職し、2012年4月から南ア在住。現在はハウテン州ヨハネスブルグとリンポポ州マカドを往復しながら、主夫業やニュース記事の翻訳を行う日々です。元バックパッカー。1981年京都府生まれ。南アでの愛称は「かちゃ」。ご連絡はこちらへどうぞ。

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集