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南アフリカ/ヨハネスブルグ特派員ブログ 旧特派員 笠原 由晶

南アフリカ・ヨハネスブルグ特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2013年6月10日

旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)


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旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)

Down-town Jo'burg

旅行者として南アフリカを訪れる場合に、特に気をつけるべきことをまとめてみます。


ヨハネスブルグの治安は世界一悪い?

南アフリカで特に治安が悪く有名な都市といえば、ヨハネスブルグ(Johannesburg)でしょう。確かにヨハネスブルグの治安はよくありません。ただし、NAVERまとめの「恐怖!世界一治安の悪い都市ヨハネスブルグの実態まとめ 」に書かれている通り、という訳でもありません。


ヨハネスブルグでは、カフェのテラスでコーヒーが飲めます。公園があって、犬の散歩をしている人がいます。ダウンタウンでも、例えば毎週土曜日に開催されるネイバーグッズマーケット(Neighbour Goods Market) は、南ア人や観光客でにぎわっています。ヨハネスブルグにだって生活はきちんと存在しています。


とはいえ、油断は禁物です。日本と比べれば間違いなく治安は悪いですし、南ア人の友人ですら行きたがらない場所は確かに存在します。自分で自分の身を守る努力は欠かせません。そこで今回は、2012年に日本人旅行者が巻き込まれた犯罪をふまえつつ、気をつけるべきポイントを考えてみたいと思います。


旅行者は南アでどのような犯罪に巻き込まれているのか

在南アフリカ日本大使館 が公表しているだけで、2012年には例えば次のような犯罪に旅行者が巻き込まれています。


●宿泊先での被害
(事例1:窃盗 ケープタウン)7時、女性2名が、バックパッカーズホテルで宿泊中(部屋の鍵は無施錠)に外から黒人に侵入された。パスポート、現金、カメラ、パソコンなどを盗まれた。


(事例2:窃盗 ケープタウン)10時から12時までの外出中に、滞在先のバックパッカーズホテルの部屋にあったバッグから現金が盗まれた。


●レストランでの被害
(事例3:置き引き ケープタウン)20時頃、男性被害者がウォーターフロントのレストランで食事をした。気がつくと、足元に置いていた鞄がなくなっていた。


(事例4:置き引き ケープタウン)7時、ホテル内にあるレストランで朝食中に置き引きの被害にあった。椅子にかけてあったカメラ、パスポート、免許証などの入ったバッグが盗まれた。


●路上での被害
(事例5:強盗 ケープタウン)22時頃、滞在先からレストランへ徒歩にて向かう途中に2名の黒人に囲まれて拳銃を突きつけられ、「静かにしろ」と脅された。男性被害者は怖くなり「Help me!」と叫んだ。黒人らは拳銃を向けながら被害者の頭を殴るなどの暴行を行い、所持していたショルダーバッグ、携帯電話などを強奪された。


(事例6:強盗 ヨハネスブルグ)14時30分頃、女性被害者はヨハネスブルグ中心部の路上を歩いていた。突然3人組の男に口を押さえられ、引き倒された後、腰に巻いていたウエストバッグ(パスポート、現金20万円、クレジットカードなど在中)を強奪された。


(事例7:強盗 ヨハネスブルグ)15時頃、男性被害者はヨハネスブルグ駅周辺において、タクシー乗り場を探していた。肉を焼いて販売しているコンゴ人の男と親しくなり、その友人にタクシー乗り場まで案内してもらっている途中、突然4人組の黒人に首を絞められ、引き倒された後、パスポート、現金、上着、カメラを強奪された。


(事例8:強盗 ヨハネスブルグ)0時頃、被害者男性はタウンシップ(旧黒人居住区)を歩いていた。3人組の黒人に囲まれ、無言で威圧されながら鞄を強奪された。被害者は手に持っていたビール瓶で抵抗しようとしたが何もできなかった。


(事例9:強盗 ヨハネスブルグ)夕方に男性被害者がヨハネスブルグ中心街(カールトンセンター付近)を友人と2人で歩いていた。すると、後ろから歩いてきた3人組の男にナイフで首から提げていた袋の紐を切られ、現金等を強奪された。


(事例10:強盗 プレトリア)6時30分頃、被害者男性は市内中心部(チャーチ・スクウェア付近)路上に立っていた。すると、前から歩いてきた3人組の黒人に囲まれ、ナイフで脅されながら財布、携帯電話を強奪された。被害者はズボンに財布を紐で結びつけていたが、ナイフで切られた。


旅行者が南アで犯罪に巻き込まれないためにするべきこと

これらの犯罪からの教訓もふまえつつ、特に南アフリカで気をつけるべきポイントを挙げてみます。


●宿泊先で
・貴重品を部屋に残さない。目につく場所に置かない。
・荷物にはカギをかける。


●レストランで
・荷物は椅子の背には置かない。目の届く場所、例えばテーブルの上などに置く。
・見知らぬ人から話しかけられた時は、多少警戒しながら接する。


●路上で
・アジアとは違い、日本人は目立つということをまず認識する(←これ重要です)。
・ダウンタウンやタウンシップなど、危ないと言われている場所に近づかない。
・日中でも単独での行動はなるべく避け、複数での行動を心がける。
・深夜や早朝など、暗い時間帯の外出は短い距離でも避ける。
・万が一強盗に遭った場合は、あきらめて抵抗しないこと。状況を悪化させる危険性がある(友人の南ア人談)。
・デモやストライキなどの情報に気を配る。
・高額紙幣や貴重品(デジカメ、スマホ、iPodなど)を街中で露出しない。


●その他
・深夜や早朝に新しい街に到着するスケジュールを立てない。
・警察、救急、銀行やカード会社の連絡先、大使館などの緊急連絡先を控えておく(ただし南アの警察はアテにならないかも......)。
・ 海外旅行保険に加入する。万が一盗難に遭った時にとても助かる(友人体験談)。


なお、空港やホテルでの注意事項は前特派員の中川さんがまとめてくれていますので、こちらもぜひどうぞ。


南アフリカの治安1 安全な旅行のためのアドバイス
https://tokuhain.arukikata.co.jp/johannesburg/2009/12/post_84.html


photo by: MauritsV

治安・安全情報関連記事

南アフリカの治安・安全情報については、これまでに様々な記事を公開しています。よろしければ、次の記事もご覧ください。


●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年6月版)

日本人旅行者が巻き込まれた犯罪や対策についてまとめました。


http://bit.ly/1CsiBJD


●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年8月版/ニセ警官対策ほか)

南アフリカで横行しているニセ警官による犯罪とその対策についてまとめました。


http://bit.ly/1F2Aoc4


●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年11月版/南アフリカの警察機構を知る)

8月に公開したニセ警官情報を補う記事として、南アフリカの警察機構についてまとめました。


http://bit.ly/1F2Aoc4


●賄賂を払いたくないあなたへ

賄賂が横行している現状とパスポート携帯の重要性についてまとめました。


http://bit.ly/1CuYTyp


●イエローカード不所持で強制退去処分に?/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年7月版)

南ア政府が定める黄熱病感染国とそれに伴う入国拒否事案についてまとめました。


http://bit.ly/19z2Llt


●出入国拒否の可能性も 子連れで南アフリカを訪れる方に必ず知っておいて欲しいこと/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年7月版)

入管法改正を受けて子連れで南アを訪問する場合に必須となる各種書類についてまとめました(ただし、後日南ア政府が2015年6月1日以降への施行延期を発表)。


http://bit.ly/1FBa0oz


●外務省「海外安全情報ホームページ」更新 気になる情報をピックアップ/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年8月版)

外務省による情報が更新されたことを受けて、特に気になる情報をピックアップしました。


http://bit.ly/1MMZVFr


●子連れで南アフリカを訪れる方へ 出生証明書、宣誓供述書の提出義務が延期になりました/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年9月版)

2014年7月の記事に書いた入管法改正に伴う子連れを対象とした必須書類が延期されたことについての記事です。


http://bit.ly/1BPdYY7


●乗り合いタクシーとヒルブロウ地区について 公立病院の外傷外科見学の経験から/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年12月版)

ヨハネスブルグにある某公立病院の外傷外科を見学した経験から、乗り合いタクシーやヒルブロウ地区の危険性について私見を書きました。


http://bit.ly/1EvpZmo


●南ア政府が定める黄熱病感染国リストが更新されました/旅行者のための南アフリカ治安情報(2015年2月版)

2014年7月に書いた黄熱病感染国のリストが更新されたことについての記事です。


http://bit.ly/1HZnF8s


何かのご参考になれば幸いです。


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      笠原 由晶
      大学卒業後、料理人見習いなどを経て国際協力NGOに6年間勤務。妻の海外駐在を機に退職し、2012年4月から南ア在住。現在はハウテン州ヨハネスブルグとリンポポ州マカドを往復しながら、主夫業やニュース記事の翻訳を行う日々です。元バックパッカー。1981年京都府生まれ。南アでの愛称は「かちゃ」。ご連絡はこちらへどうぞ。

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