石炭が雨で濡れたので、只今から計画停電を行います
もう笑い飛ばすしかないですね、これは。
南アフリカ在住の方は嫌でもご存じだと思いますが、南アフリカは今、深刻な電力不足です。その原因はなんと、「石炭が雨で濡れちゃったから、十分な電力量が供給できない」というもの。最初ラジオで聞いた時は何かの冗談だろうと思ったのですが、南アフリカの国有企業で電力の95%を供給しているエスコム(Eskom)社は、確かにこのように発表しています。
●Eskom embarks on national load shedding for first time since 2008
石炭が発電の約77%をカバーしている南アフリカですので、石炭に何らかのトラブルがあれば電力供給に問題が発生するということ自体は理解できますが、それにしても原因が雨って......もう少し何とかできなかったのでしょうか。
このような状況の中で、エスコム社「国全体でのブラックアウトを避けるために、計画停電/輪番停電(Load Shedding)を行う」と発表しました。発表直後に電力の需給状況が少し持ち直したのか、計画停電/輪番停電は一旦停止されましたが、今なお電力の需給は切迫した状態が続いています。この記事を書いている今もちょうど電気が落ちたところで、ノートパソコンのバッテリーを頼りに記事を書いています。
●計画停電/輪番停電の最新情報はこちら
※友人曰く、南アフリカの計画停電/輪番停電は「全く計画通りに行われない」そうなので、参考程度にご覧ください。
停電中の犯罪や交通事故にご注意を
南アフリカでは、2008年に大規模な国レベルでのブラックアウトと、2010年のサッカーワールドカップ開催に伴う計画停電の経験を経て、ガソリンで稼働するジェネレーターが商業施設などで普及しました。でも、もちろん全ての施設に備わっている訳ではありませんので、文字通り一帯が真っ暗闇に包まれることだって場所によっては十分にありえます。
こんな時に起きるのが、犯罪や交通事故です。
例えば、仕事の関係で南アに訪れていた僕の知人は、ある時、2〜3日停電が続いている時に「気分転換に」と夕方に2人で外出しました。すると、薄闇が辺りを覆い始めた帰路、見事に強盗に襲われて財布を奪われてしまいました。また、ソウェト(Soweto)に住む友人は、「停電で信号が動いていない時の通勤・帰宅ラッシュは最悪。特に(乗り合い)タクシーには近づかない方がいい」と言います。
暗くなってからは外出しない、運転中に(乗り合い)タクシーに近づかないことは南アフリカで身を守るための基本中の基本ですが、停電中はいつも以上に注意する必要があります。
そしてもう1つ、個人的に気にかけているのは携帯電話の充電です。通信手段は、万が一の時の大切な、大切なライフラインです。電気が不安定な間はできるだけフル充電にしておく、モバイルバッテリーを常備するなどして「いざという時の電池切れ」に直面しないよう、心がけたいものです。
photo credit: . SantiMB . via photopin cc
Twitterもよろしくお願いします!
記事のこぼれ話や南アで見つけたちょっと珍しいもの、独自に集めた南アフリカニュースなどについてつぶやいています。フォローしていただけると嬉しいです♪
最後までお読みいただきありがとうございます
ご意見・ご質問をお待ちしています!
下のコメント欄または kasahara.yoshiaki★gmail.com にどうぞ(★を@に変えてください)。
ブログランキングに参加しています。記事が役に立った、面白かったらワンクリックで応援お願いいたしますm(_ _)m
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。