【世界遺産】ロベン島訪問記(その2)

公開日 : 2014年07月30日
最終更新 :
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石を切り出して粉砕するだけの無意味な労働「石切り」。ネルソン・マンデラ元大統領も従事していた

「どこの国から来たんですか?」

ツアーの参加者が「ドイツ」「フランス」などと答えると、ガイドさんがそれぞれの国とアパルトヘイトの関わりを簡単に説明してくれます。「日本!」と声を上げた僕は、「経済制裁をして欲しかったよ」という重たい一言を受け取ることになりました。

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バスが停車しました。ここからは、歩いて刑務所内に入ります。元「政治囚」の方が案内をしてくれます。

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ガイドの方が示している白い板は、囚人カードの複製です。刑務所内では常に携帯が義務付けられていました。

このカードにはすべての囚人に与えられる囚人番号が書かれています。ネルソン・マンデラ元大統領の番号は46664。これは、同氏が1964年にロベン島に収容された466番目の囚人だったことを意味します。

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僕たちが説明を聞いた場所は、雑居房。最大40人が収容されていました。むしろのような布が2枚与えられて冷たい床の上に寝るんだそうです。

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ネルソン・マンデラ元大統領が過ごした独房(上:2012年12月撮影、下:2013年12月撮影)

部屋の広さは2畳ほど。毛布とトイレ用のバケツだけが備わっていました。2013年12月はマンデラ元大統領が亡くなった直後だったため、花束がたむけられていました。

1970年代に服役中、仲間たちの発案でマンデラ元大統領は密かに自伝を執筆していました。計画していた60歳の誕生日には出版されませんでしたが、この原稿を元に自伝「自由への長い道(Long Walk to Freedom)」を完成させました。

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この独房を目に焼き付けようと、多くの人たちが並んでいました。

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帰路は海が大荒れ。船は前後左右にひらすら揺れ続け、船に備え付けのエチケット袋がすべてなくなりました。パニックになった乗客の1人は「救命胴衣を今すぐ出せ!」とクルーに詰め寄っていました。

後で地元の友人に聞いてみたら、海流の関係で帰路の方が揺れる可能性が高いんだとか。なるほど。とはいえ、出発から3時間が過ぎて頭も体も疲れているところに、激しい縦揺れはなかなか堪えます。

のべ3時間半前後のロベン島ツアー。体調をしっかり整えてから参加するのがオススメです。

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