【世界遺産】ヴィクトリアの滝 黄熱病の予防接種は必要なのか?

公開日 : 2014年07月14日
最終更新 :

親孝行でヴィクトリアの滝に行くことになりました。滞在先の関係で、ザンビア側に入国します。

準備を進める中で、ふと黄熱病の予防接種のことが気にかかりました。色々と調べてみたところ、意外な事実がわかりましたので共有したいと思います。

黄熱病の予防接種は南ア帰国の条件。でも乳児の健康への影響が心配

1407_immigration.jpg

そもそも黄熱病の予防接種は、ザンビア入国の条件ではありません。

ところが、この記事に書いたように南アフリカ共和国(南ア)政府は黄熱病感染国からの入国者に対して、南ア入国時に同証明書を提示をできないと入国を拒否し、退去処分にするという措置を行っています。

ですので、予防接種をしないことにはヴィクトリアの滝には行けても、南アに帰国できません。さすがにそれは避けたい......。

ここで悩ましいのが、旅行に同行する9ヵ月の子どもと授乳中の妻の扱いです。帰国できないのは困る。でも、黄熱病の予防接種が二人にとって安全と言い切れるのだろうか......と悩みながら医療大手のネットケア(NetCare)が経営するトラベルクリニックに行ってみたところ、意外な解決策を教えてもらいました。

黄熱病の予防接種には免除証明書が存在する!

これは、トラベルクリニックに行って事情を説明したところ、予防接種を行う代わりに発行された免除証明書(Exemption Certificate)という書類です。

黄熱予防接種証明書(イエローカード)と同じ黄色ですが、これは全くの別物。黄熱病感染国に渡航しながらも黄熱病の予防接種を行わない特別な事情があることを示すものです。

担当者の説明によるとこの証明書は、「黄熱病の予防接種を避けることが望ましい事情」があり、「黄熱病感染国なれど感染のリスクが低い地域への渡航」という場合に発行されるそう。つまり、感染リスクと予防接種によるリスクを天秤にかけるという訳です。

ちなみに僕たちの場合は、次のような事情に基いて判断がなされました。

(事情)

・母乳育児中、生後9ヵ月の乳児という、黄熱病の予防接種を避ける事が望ましい事情がそれぞれにある。

・ザンビアに入国するが、滞在はビクトリアフォールズ周辺のみ。黄熱病リスクの高い北部には立ち寄らない。

乳児、授乳中の母親という以外にも、例えば、年齢が60歳以上の方や特定のアレルギーがある方も考慮の対象となります。

ということで、今回はこの免除証明書を持って渡航することにしました。「入国審査場の係官がこれを知っているだろうか......?」というドキドキ感は若干残るのですが、うん、たぶん大丈夫でしょう!

あくまでも例外的な対応ですが、何か心配事がある人はトラベルクリニックに相談してみると、このように色々とアドバイスがもらえると思います。

photo credit: rickpilot_2000 via photopin cc

Twitterもよろしくお願いします!

記事のこぼれ話や南アで見つけたちょっと珍しいもの、独自に集めた南アフリカニュースなどについてつぶやいています。フォローしていただけると嬉しいです♪

最後までお読みいただきありがとうございます

ご意見・ご質問をお待ちしています!

下のコメント欄または kasahara.yoshiaki★gmail.com にどうぞ(★を@に変えてください)。

ブログランキングに参加しています。記事が役に立った、面白かったらワンクリックで応援お願いいたしますm(_ _)m

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。