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南アフリカ/ヨハネスブルグ特派員ブログ 旧特派員 笠原 由晶

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2015年4月16日

南アフリカの計画停電に要注意 その傾向と対策


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南アフリカの計画停電に要注意 その傾向と対策

今、南アフリカでは計画停電(load-shedding)が頻繁に行われています。

どうして計画停電が行われているの?


過去には石炭が雨で濡れてしまったため、というなんとも言えない事情による計画停電もありましたが、南アフリカではそもそも電力の需要に対する供給量が足りていません。


これに加えて施設の老朽化に伴うメンテナンスや、労働者のストライキなどによって発電量が低下すると、状況がさらに悪くなるという訳です。


南ア政府関係者が「これらの原因はアパルトヘイト政権の政策と設備投資不足である」という旨の発言をしているとラジオで聞きましたが、少なくとも1998年には将来のエネルギー不足への警鐘が鳴らされていた訳ですし、20年前の政権に責任をなすりつけるのはちょっとどうなんでしょうか。


いつ、何時間停電するのか? 「ステージ」がカギを握る

この辺りの責任問題はさておき、電力不足に伴う計画停電が実際にどのように行われているのかを見てみます。


南アの計画停電は今のところ、電力公社エスコム(Eskom)が定める3段階の「ステージ」に基づいて行われています。


1504_loadshedding01.jpg

ステージ1を伝えるエスコムのホームページ


●ステージ1

5:00〜21:30の中で2時間半の停電。頻度は日曜日を除く、週3回(2日に1回)。1000メガワットの削減を目的とする。

ただしヨハネスブルグの特定地域では、4回に1回4時間の停電が行われる。


●ステージ2

5:00〜21:30の中で2時間半の停電。頻度は日曜日を除く、毎日。2000メガワットの削減を目的とする。


●ステージ3

対象となる時間帯は24時間。1日3回、2時間半の停電。頻度は日曜日を含む毎日。4000メガワットの削減を目的とする。


●ステージ4

予告なく、いつでも停電が起こる可能性がある(もはや計画停電ではないですね)。4000メガワット以上の削減を目的とする。


2008年に初めて計画停電が行われて以来、ステージ4の停電が行われたことはない。


実際の運用は、テレビ、ラジオ、電力公社エスコム(Eskom)のホームページなどで知ることができます。


例えば、この記事を書いている4月16日の10:00時点で、本日の計画停電はステージ1。時間は6:00〜22:00と発表されています。ただし、計画停電の実施やステージは電力需給によって随時変わりますので、メディアなどを通じた計画的な情報収集が必要です。


旅行者が取るべき対策について

それでは、南アを訪れる旅行者はこの計画停電に対してどのような対策を取ればいいのでしょうか。思いつく限りのことを書き出してみます。


●治安・安全

・計画停電中は街灯が消え、信号も動作しません。暗くなってからの出歩きは極力避けましょう(知人が2人組で計画停電中に徒歩数分の場所に歩いて出かけたところ、暗がりに潜んでいた男に襲われて財布を強奪されています)。


・ゲストハウス等の防犯装置も作動しなくなります。注意してください。


・懐中電灯やヘッドランプ を手元に置いておくと便利です。


●食事・水

・(自炊派の方へ)南アでは電気コンロが一般的です。ガスコンロでない限り、停電中は料理ができなくなる可能性があります。


・場所にもよりますが、ショッピングモール内の店舗や大型チェーン店でも停電時に営業しているとは限りません。停電時にどの店舗が営業しているのか、確認してから出かけるといいと思います。


・(都市部ではあまりありませんが)水の供給が不安定でタンクに貯めた水や井戸水を使っている場合、停電中は水が使えなくなります。


・ペットボトルに水を汲み置きしておくと便利です。


●電子機器(パソコン、携帯、デジカメなど)

・ノートパソコンやタブレットはケーブルを外して自由に使いたいところですが、電気があるうちは電源をつないで使い、しっかり充電しておくといいと思います。


大容量のモバイルバッテリー を1つ持っておくと便利です。


●その他

旅行者でここまでする必要はないと思いますが、何かの参考になるかと思い我が家の対策を書いておきます。


・カセットコンロ、カセットガスの常備


・ロウソク、マッチの常備


・懐中電灯、ヘッドランプ の常備(うちいくつかはキーホルダーにセット)


・水を25リットルのタンクに汲み置き(水道水が朝晩3時間前後しか供給されないので、停電になるとタンクから水を供給するポンプが動作せず水が使えない)


・夕食を作るのはあきらめて、ブラーイ(南ア式のバーベキュー)をする!


この他に、ギーザーのソーラー化、ジェネレーターの購入、キッチンのガス化などができると思いますが、予算や諸々の事情でまだ手をつけていません。


おわりに

3年前、南アに来たばかりの頃に体験した2週間の断水に比べればまだ楽な方ですが、電気がないのはやっぱり不便なものです。


状況の改善にはかなりの時間がかかりそうですので、電気がない時はブラーイをするなどエンターテイメントも交えながら、知恵を絞ってこの苦境を乗り切っていきたいと思います!


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      笠原 由晶
      大学卒業後、料理人見習いなどを経て国際協力NGOに6年間勤務。妻の海外駐在を機に退職し、2012年4月から南ア在住。現在はハウテン州ヨハネスブルグとリンポポ州マカドを往復しながら、主夫業やニュース記事の翻訳を行う日々です。元バックパッカー。1981年京都府生まれ。南アでの愛称は「かちゃ」。ご連絡はこちらへどうぞ。

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