えっ、南アフリカでバーベキュー!? ブラーイへの挑戦状
ケープタウンを離れ、N2を車で走らせていた時のことです。
この国では珍しい3文字が目に入り、思わず急左折......。
B
B
Q
BBQ。そう、バーベキューと書いてあります。店の名はHickory Shack と知りました。
南アフリカ人は火で肉を焼くことを、こよなく愛しています。しかし、それはバーベキューではない。この国の人々はそれをBraai(ブラーイ)と呼び、バーベキューとの間に明確な線を引きます。
「バーベキューは米国人が肉を焼く行為、あるいはあの味付けのことだろ? ブラーイは似て非なるもの。火を囲んで人々が集い、会話を楽しみ、肉を焼き、食べる。この一連の行為全てがブラーイなんだ」。
そんな当地でわざわざバーベキューを名乗る訳ですから、さぞかし自信があるのでしょう。ランチタイムを過ぎた頃だというのに店内はほぼ満席。大テーブルの隅に3人分の席を確保しました。
低温長時間燻製のテキサス式バーベキュー。肉によっては一晩かけてじっくりと、このスモーカーが火入れを担います。
ポークリブは教科書通り、肉が骨からするりと外れる柔らかさ。
ブリスケットも見事な仕上がりでした。
ブラーイとバーベキュー、どちらも甲乙つけがたし。2020年に向けて、大きな宿題をもらった気分です。
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