南アフリカで史上最悪の停電 治安悪化と交通の乱れに注意

公開日 : 2019年12月10日
最終更新 :
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南アフリカでは今、史上最悪と言われる停電が発生しています。停電は治安や交通に大きく影響しますので、注意喚起です。

今行われている停電はLoad sheddingという、いわゆる計画停電です。南ア電力公社のEsokmはLoad sheddingについて、「電力の需要が供給を上回った時に国全体のブラックアウトを避けるために行う最終手段」と説明しています。

Load sheddingの鍵となるのがStageと呼ばれる数字です。Stageは1〜8の8段階で示され、数字が大きいほど危機レベルが高いことを示します。消費者目線では、Stage 1よりもStage 4の方が停電の影響を受ける頻度や時間が増すということです。

Load shedding自体は12年前から断続的に行われていて、特に新しいことではありません。原因は設備の老朽化だったり、ストライキだったり、石炭が雨に濡れたからだったり、とさまざまです。

今回が「史上最悪」と呼ばれているのは、Stageが一気に引き上げられたためです。これまではどんなに悪い時でもStage 4までだったのが、Stage 5を飛び越えてStage 6にまで一気に引き上げられました。

あまりに突然のアナウンス、かつ、初めてのStage 6導入だったため、エリア毎の停電時間情報が不十分で大混乱を招きました(この記事を書いている時点ではStage 4に戻っています)

治安と交通の乱れに注意 アプリで情報収集し、スマホ電池切れ対策を

この史上最悪の停電下で旅行者が気をつけるべきことを簡単にまとめます。

・計画停電お知らせアプリ(無料)EskomSePushをダウンロードして最新状況をチェックする。

・身の安全に注意。街灯が消えるので暗くなってからの外出は避けた方が無難です。

・ゲートやアラームなどセキュリティシステムは動作しない可能性があるので過信しない。

・ゲストハウスやAirBnBなどの宿泊でゲートの鍵を渡された場合には停電時の開け方を必ず確認する。

・信号は動作していないものと思い、余裕を持って移動する。

・スマホは常にフル充電。外出中の電池切れを防ぐためにモバイルバッテリーを持ち歩く。

・懐中電灯やヘッドランプを手元に置いておくと便利です。

思いついたらまた加筆します。クリスマスがある12月は犯罪者にとっても何かと物入りな時期。停電のどさくさに紛れて被害に遭うことがありませんよう。

最後に、2015年に同様の記事がありますのでこちらもご参考まで。

(参考)南アフリカの計画停電に要注意 その傾向と対策

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