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カンボジア/コンポントム特派員ブログ 舛屋 彩子

カンボジア・コンポントム特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


コンポントムからこんにちは!

コンポントム特派員の舛屋彩子です。

コオロギに続きまして、今回も生き物ネタを。


「カエルの養殖場があるらしい」


そんな噂を同僚が聞きつけ、実地調査に行って参りました。


(背景は割愛しますが、現在観光局の動きとして
 ポテンシャルを持つ新たな観光資源を探し中なのです。
 私が生き物関係であまりにも興奮するからか、
 こういった情報を共有してくれるようになりました。笑)


場所はコンポントム市内から約50km離れたバライ地区。


カエル養殖場.JPG


コオロギ同様、個人単位で養殖を行なっています。
一見、養殖場だとは気づきません。


ビニールシート.JPG


プラスチックのシートを開けると、、、


オス次世代.JPG


想像していたよりも数倍の大きさのカエル(大)!!!

アマガエルくらいの、小さなものを想像していた私は
まずその大きさに魂消る。

一番最初に対面したカエル達は、次世代のためにキープしておくカエル達(オス)、と、オーナーさん。
その数、なんと500匹・・・!


空とおたまじゃくし.JPG


このようなスペースが計4つほど(一つは空っぽ、二つ目はおたまじゃくし、三つ目はメス、四つ目はオス)あり、
オスとメスは分けられています。(写真参照)


こちらはメス。

メス.JPG


繁殖のときのみ、オスとメスを写真のような空っぽのスペースに移動させます。

一匹のオスに対して一匹のメスが交尾。
一晩のメイクラヴの後、卵を産みます。

(ちなみに、一匹あたりの卵の量は「多すぎて不明」とのこと。そうですよね・・・。)
その後、それぞれ元のスペースに戻されます。


孵化したおたまじゃくし達。

小さい頃、よく捕まえていたなぁ・・・


おたまじゃくし.JPG


カエル一匹の持つ繁殖力に驚いたオーナーさんのコメントがこちら。
「あれ(1つのスペース)がカエル5匹から生まれたカエル達だよ〜〜」
・・・その量、なんと700〜800匹。


IMG_0619.JPG


カエル達の餌は、魚用の餌(とうもろこしベース)。


オスは1日0.5kg、メスは1日1kgもの餌を食すそう・・・!
カエル界では女性の方がより食べるんですね。

養殖のサイクルは3ヶ月。
なので、年に4サイクルの養殖。

1キロあたりの価格は$3-.
なんとコオロギとほぼ同額。


オーナーさん.JPG


オーナーさんはプノンペンで養殖技術を学び、
昨年から養殖業を始められました。

販売先は現在はプノンペンのみ。
残念ながらコンポントムには卸してない模様。
調理方法としては炒め物やフライがメジャー。

プノンペンのオリンピックマーケットの近くには、
「ボボー(お粥)コンカエプ(カエル)」(カエル粥)を食せる場所があり、美味と評判とのこと。
(気になる・・・)


バッタンバン州(コウモリ観光で有名)のコウモリ粥のお話を思い出しました。
(実食したことはありませんが、経験者によると美味しいらしいです)


カエル達を見つめていて、素朴な疑問が。


Q「オスとメスはどうやって見分けるの??」

A「カエルが鳴く時、首の部分にボールのようなものがあると確認できるものがオス。ないのがメスだよ。」

面白い!!!
職人眼ですね。素晴らしい・・・!

生き物について学ぶことがこんなに面白いなんて。
小学生の頃に戻った気分です。


こういう心、大事にして行かないと、と
いつも学ぶたびに考えさせられます。

コンポントムの食用生き物事情・カエル編、
いかがでしたでしょうか?


今後もこのような癖の強いネタからメジャーなネタまで
幅広く紹介していきますね。


最後までお読み頂き、ありがとうございました!


2019年3月15日

コンポントムからこんにちは!
コンポントム特派員の舛屋彩子です。


今回はリバーサイドのニューカマー!?アヒルの甕焼き(勝手に命名)をご紹介。

コンポントム中心部を流れるストゥンセン川沿い。

かつてはコンポントム州観光局&DANA CAFEがあったその場所に・・・
(昨年四月地盤沈下により営業中止)

とりわけ人目を引く屋台が現れました。

アヒル丸焼きのお店.JPG


アヒルを丸々一匹・・・

アヒル丸焼きアップ.JPG


決して取り扱いが容易ではなさそうな大きさの甕で
じっくり焼き上げています。

甕の中.JPG


甕下部には滴る脂を受ける缶が。


滴る脂.JPG


香ばしい匂いが食欲を唆ります。


このアヒルの丸焼き、
一人ではなかなか完食できる勇気がなかったのですが
先日ついに!それを喰らう時がやってきました。

じゃーん。

アヒル丸焼き.JPG


このボリュームで20,000リエル。(2.5$)

くちばしまで、アヒルまるっとそのまんま1匹。
食べやすい大きさにカットされています。

プラス、カンボジアでは割とよく見る
ニンニクの効いたスパイシーなソース付き。

キャベツ、人参、コリアンダー、そのまんまきゅうり一本。
たっぷり野菜も健康志向には嬉しい。

気になるお味は・・・


私「上品な甘さ!!!」
友人「ディスニーランドの味がする!!!」


聞いたところによると、
蜂蜜が塗られているとのこと。

聞いて納得です。

そして若干感じるスモーキーさ。

いぶりがっこの國・秋田県の出身なので燻し系は大好物。

このスモーキーさもきっとディズニーランドの鶏の足を彷彿させる要素になっているのかもしれません。

3人で(ほぼ2人でしたが)1パック完食です。


リバーサイドに住んでいる方曰く、
このアヒルの甕焼きを買って川沿いでビールと共に楽しんでいる欧米人観光客もいるんだとか。


欧米だと外で飲酒をすること自体が禁じられている国もあるかと思うので、
開放的な川沿いで缶ビールに興じるというのも
異国情緒溢れる過ごし方なのかもしれませんね。



見て楽しい・食べて美味しいアヒルの甕焼き、
是非お試しあれ。

最後までお読み頂きありがとうございました!


2019年2月27日

コンポントムからこんにちは!
コンポントム特派員の舛屋彩子です。

今回は前回に引き続き、コンポントムのコオロギ事情についてお届けしていきたいと思います。
前回は天然編でしたが、今回は養殖編を。


訪れたのは、州都から50kmほど離れたバライ地区。
州都内でも探したのですが有力な情報は得られず。
20kmほど離れたサントゥク 地区にもあるようですが、
今回は同僚の伝手を辿りました。


養殖場と言っても家庭単位で、
そして家の敷地内で行っているため、
一見コオロギの養殖場があるとは見た目からは気づきません。


家の裏に案内して貰い・・・

養殖現場と初対面。


コオロギ養殖場.JPG


拡大して見てみましょう。


生後10日目アップ.JPG


生後10日目の赤ちゃんコオロギたちです。

紙や布の上に撒かれている黄色いものは、コオロギの餌。
家禽用と同様のものです。

タケオ州で様々なコオロギ養殖場を見学してきたコオロギ博士・葦苅晟矢氏によると、
コオロギの餌として鶏用の餌を与えるのはカンボジアではコモンなことのようです。

そして雑食であるため、草や野菜なども食べます。


水分補給としては、2時間おきの霧吹きが必要。


養殖のサイクルは45日。
45日目でコオロギを集め(?)、バイヤーの元に行くそう。


コオロギサイクルメモ.JPG


壁には、養殖開始日と収集日が備忘録として書かれています。

生後10日目コオロギ.JPG

薄黄色の、潰れた木枝のようなもの、何だかお判りでしょうか?


正解は、サトウキビ。

カンボジアではサトウキビジュースが良く飲まれるのですが、
果(?)汁を絞り出した後のサトウキビを無料で譲り受け、
コオロギ養殖に役立てています。

このサトウキビは、コオロギちゃんたちのベッドとなるようです。




全体像を写していなかったのが非常に心残りなのですが、
実はこのレンガ桶上部には蚊帳がセットしてあります。

養殖桶遠目から.JPG
写真上部に少しだけ黒い蚊帳が写っております。

日中は写真のように開けておき、
夜は他の昆虫など外敵から守るために蚊帳を下ろすそう。


ここでコオロギ博士へ素朴なギモン。
「蚊帳を開けておいても逃げないの??」


槽内部に、タイルが取り付けられているのが見えますでしょうか?
実はコオロギ、このようなツルツルした面は登れないそう!


なるほど〜〜面白い!


槽の下部には、水たまりが。

虫よけ水たまり.JPG


これは、アリやネズミなどからコオロギを守るためのもの。



産卵は40日目。

産卵場所.JPG

40日目を迎えたら
この木箱の中に灰を入れ、
養殖槽の中に2つの木箱をセットします。
7:00am-15:00pmの間に卵を産むそう。


コオロギは土に産卵する習性があるようで、
この灰の中に卵を産むそう。
粒子が細かい方が産卵が容易なんだとか。
ちなみに卵の色は黄色とのこと。


産卵用灰.JPG


カンボジアの一般家庭では、
毎日の料理には七輪と木炭を使用している家庭がほとんど。
使用済み木炭の灰を再利用しています。

卵保管場所.JPG

そして、その木箱をこの木箱(大)の中へ移動。
コオロギの卵が孵化するには、
日が当たらずに多湿な環境を作ってあげることが重要なようです。

しっかり霧吹きも置いてありますね。



この一つの煉瓦槽で養殖できるコオロギは、約30kg.
30kgって何匹?と、ここでも尋ねてみましたが
「数えられないよ!!(笑)」との回答でした。笑


前回取材した天然コオロギの販売者さん曰く、
1kg=200-300匹とのことだったので
仮に250匹とすると、
250匹×30kg=7,500匹(!)


7,500匹のコオロギ・・・
(想像中)


7,500匹のコオロギ、どうやって収獲(捕獲?)するんでしょう?
聞いて見ました。


「手作業」だそうです。(!)
コオロギがくっ付いているサトウキビを振って振って・・・、袋へ。
この作業の方が骨が折れそうですね・・・。


気になる1kgあたりの価格はというと・・・?

1kg=13,000riel - 15,000riel
(1ドル=約4,000riel)
先日取材した天然コオロギより若干お高め。


こちらの農家さんには、養殖槽が3つあります。
(30kg獲れる槽×1 / 50kg獲れる槽×2 =1サイクルで130kg)


仮に 1kg=3.5ドル(14,000riel)としましょう。


1年で5サイクルの養殖が可能とのことでしたので、


3.5ドル×130kg ×5サイクル = 2,275ドル(!)


農村部の農業収入(米)が月150ドルと耳にしたことがあるので、
単純に12で割ってもお米以上の収入です。(約190ドル/月)


ここで養殖されたコオロギ達は、地元で消費されます。
「売るのが簡単だからね〜」とのことでした。
完全なる地産地消!



カンボジアに生息するコオロギは主に2種類。

・チョンルッダイッ
(チョンルッ=コオロギの意。ダイッ=鉄の意。)
 鉄のコオロギ! 何だかかっこいいです。

・チョンルッドーン
(チョンルッ=コオロギの意。ドーン=ココナッツの意。)


※もっと正確に発音を綴ろうとすると、チョングルッ。
(舛屋的発音出来ず伝わらない単語暫定No.1)


ここで養殖されているのは、前者・チョンルッダイ。
カンボジアにおいて養殖のノウハウが確立されているのは
チョンルッダイッのみ。


チョンルッドーンの方は、現在の研究(と言っていいのか分かりませんが)では養殖は不可能で、天然物のみとのこと。
興味深いです。


こちらの養殖農家さんは、5年前からコオロギ養殖を開始し、
そのノウハウは農業局より教えてもらったとのことでした。


未来のタンパク源として注目される昆虫食。

昆虫食が抵抗なく受け入れられる日も、
そんなに遠くないかもしれませんね。

参考までに・・・
国連推奨 昆虫は未来の食糧?タランチュラも、コオロギも楽しく味わえる



重要なことに言及するのを忘れていました。


コオロギ素揚げ.JPG

気になるコオロギのお味はというと・・・!

普通に美味しいです。

エビなどの甲殻類系に近い味。

目を瞑って食べたら、虫だなんて分かりません。

素揚げアップ.JPG

ビールの良いアテにもなります。

葦苅氏曰く、コオロギはグルタミン酸などの日本人が好む旨味成分が豊富。

コオロギで出汁を取ったコオロギラーメンは最高に美味だそうです。
気になる〜〜〜!

そして半分以上はタンパク質。
アスリートにはたまりませんね。



    葦苅氏「コオロギ始め、虫のように丸ごと食べられる動物ってまず他にない」


・・・確かに!!!

奥深き昆虫食・・・

理解を深めると更に昆虫食に対しての抵抗が激減し、
少なくともコオロギに対しては全く抵抗がなくなっている自分がいました。
というよりも、ヘルスコンシャスな人間にとってはかなり興味深い。
むしろ積極的に取り入れたいですね。



コオロギの聖地・コンポントムのコオロギ事情はいかがでしたでしょうか?


また追って、昆虫シリーズをアップして行けたらと思っておりますので
今後も昆虫レポートにお付き合いください。


では、最後までお読みいただき有難うございました!


2019年2月26日
2019年2月25日
2019年2月 7日
2019年2月 6日
2019年1月30日
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  • 特派員プロフィール
  • コンポントム特派員

    コンポントム特派員
    舛屋 彩子
    秋田県秋田市出身。金融機関での勤務、南国フィジーでの生活を経て帰国後は観光案内所職員に。もっと海外で修行したい!という思いを捨て切れず模索していたところ、カンボジア・コンポントム州にご縁ができました。日本では3つのミスコンテストに参加経験があり、ミススプラナショナルジャパン2017秋田代表。2018年2月よりコンポントム州観光局に配属され、任地の人々の温かい人柄に助けられながら、間口広く活動中。 DISQUS ID @disqus_xdlHH2zeFh

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