#4 コンポントム州の中心部・セン川沿いを歩く
コンポントムからこんにちは!
コンポントム特派員の舛屋彩子です。
今回は、
コンポントム州の州都・ストゥンセン市についてお伝えしたいと思います!
まず初めに、コンポントム州の地理と地名の由来についてのお話を。
コンポントム州はカンボジアの中心に位置しており、首都プノンペンからは国道6号線で168kmの距離があります。
ちなみに同僚から聞いた話ですが、この「168」という数字、
中国のラッキーナンバーなんだとか。
コンポントムのみならず、カンボジアには「168」と付いたレストランやゲストハウスなんかが多いんです。
そういうことだったのか〜!と、この話を聞いて納得。
この縁起の良さ?と、サンボープレイクック遺跡が世界遺産登録となったため、
中国からの投資がますます増えていくのでは・・・?と同僚。
今のところは中国によるゴルフ場建設計画やスカイビル建設などが浮上中。
スーパーマーケットも出来るって噂もあるし、
(そう、スーパーは1件もないんです!)
5年後、10年後のコンポントムはますます変わってるんだろうなぁ・・・(しみじみ)
そして、コンポントムは日本でいう福島県ほどの大きさ。
とっても広いんです!
おヘソ部分に位置するため、6つの州に面しており、
・北西にシェムリアップ州
・北にプレアヴィヒア州
・北東にストゥントゥレーン州
・東にクラチェ州
・南東にコンポンチャム州
・南にコンポンチュナン州
・西にはトレンサップ湖
に囲まれています。
この恵まれた立地のため、
カンボジアの人は、コンポントムのことを
「カンボジアの心臓」と呼ぶんだとか。
行政区画としては、
・8つの群
・81のコミューン
・737の村
に分けられるそう。
村の多さにビックリ。
コンポントム中心部には、ストゥンセン川という川が流れています。
ストゥン=川の意
セン=フランスのセーヌ川が由来なそうな。
右の黄色い橋が、「スピエンチャッ」(古い橋の意)
左の橋が、「スピエントゥマイ」(新しい橋の意)
この「スピエンチャッ」、1927年フランス植民地時代に架けられたもの。
なのでもう齢90歳超えですね。
フランス人観光客を中心に、この橋を見に来る方は少なくありません。
現在は歩行者・バイク専用の橋。
経年劣化していて、自転車で通るととってもbumpy・・・!
足元にはお気を付けください・・・(笑)
車は、「スピエントゥマイ」を通ります。
この「スピエントゥマイ」は、オーストラリア援助により架けられたもの。
銅像の下部。
「友好 カンボジアーオーストラリア」
と書かれています。
現在の呼称「コンポントム」となる前は、
元々「コンポンポットム」と呼ばれていました。
コンポン=港の意
ポッ=蛇の意
トム=大きいの意。
昔々、セン川のほとりに大きな湖があり、そこには2匹の大蛇が住む大きな洞窟がありました。
この周辺に住む人々は、仏教の神聖な日にはこの大蛇を頻繁に見ていたそうな。
そしていつからか、その大蛇は姿を消しましたが、
人々はこの地を「コンポンポットム」と呼ぶようになりました。
時は流れフランス植民地時代、カンボジアの領土が州単位に分けられました。
その際、地域の人々の話し言葉により州名が名付けられ、
現在の「コンポントム」となった、と言われております。
また、人口統計が始まったのはUNTAC統治時代。
1993年には49万人だったと言われていますが、この当時は踏み入れない地域もあったので実際にはもっと多かったと思われます。
ちなみに同僚情報では、2018年の統計では約80万人。
セン川のお話に戻りましょう。
このセン川沿い、市民憩いの場となっていて、
夕方になると沢山の人が集まり、
運動をしたりベンチに座って団欒しています。
川沿いにある謎の筋トレグッズ。なかなか人気で競争率が高いのです。
コンポントム・隠れ人気観光スポット、
「巨大コオロギ像」
コンポントムは実は、食用コオロギで有名。
重厚感があり、結構リアルな作り。
夕方5時半から始まる「ハッブラン」(現地語で運動の意)
簡単に説明すると、外でやるエアロビです。
一回1,500リエルでどなたでも参加できますよ。
ダンス調のノリノリの音楽で行われるので、
川沿いを散歩している観光客の方も
自然と体が動いているのを頻繁に見ます。
参加している女性たちもとっても気さくなので
旅の思い出に参加してみるのもいいかも!?
コンポントムではまだ外国人が珍しいのか、
現地の子供たちが「ハロー」と声を掛けてくれます。
ここでお話した人々、数知れず。
活動が終わってからハッブランに参加し、
川沿いでクールダウンしながら夜景や地元の人との会話を楽しむのが
日々のルーティーンとなっています。
朝の川沿いも、とっても気持ちがいいですよ〜
こちら、フランス植民地時代に建てられたガバナーズハウス。
鬱蒼とした雰囲気が、廃墟マニアにはウケそう。
「幽霊屋敷があるって聞いてきたんだ!」と言って訪れるフランス人観光客もいるそうな。
立ち入ることはできませんが、たま〜に開いていることがあるとかないとか。
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