#18 カエルの養殖場に行ってきました!

公開日 : 2019年03月15日
最終更新 :

コンポントムからこんにちは!

コンポントム特派員の舛屋彩子です。

コオロギに続きまして、今回も生き物ネタを。

「カエルの養殖場があるらしい」

そんな噂を同僚が聞きつけ、実地調査に行って参りました。

(背景は割愛しますが、現在観光局の動きとして

 ポテンシャルを持つ新たな観光資源を探し中なのです。

 私が生き物関係であまりにも興奮するからか、

 こういった情報を共有してくれるようになりました。笑)

場所はコンポントム市内から約50km離れたバライ地区。

カエル養殖場.JPG

コオロギ同様、個人単位で養殖を行なっています。

一見、養殖場だとは気づきません。

ビニールシート.JPG

プラスチックのシートを開けると、、、

オス次世代.JPG

想像していたよりも数倍の大きさのカエル(大)!!!

アマガエルくらいの、小さなものを想像していた私は

まずその大きさに魂消る。

一番最初に対面したカエル達は、次世代のためにキープしておくカエル達(オス)、と、オーナーさん。

その数、なんと500匹・・・!

空とおたまじゃくし.JPG

このようなスペースが計4つほど(一つは空っぽ、二つ目はおたまじゃくし、三つ目はメス、四つ目はオス)あり、

オスとメスは分けられています。(写真参照)

こちらはメス。

メス.JPG

繁殖のときのみ、オスとメスを写真のような空っぽのスペースに移動させます。

一匹のオスに対して一匹のメスが交尾。

一晩のメイクラヴの後、卵を産みます。

(ちなみに、一匹あたりの卵の量は「多すぎて不明」とのこと。そうですよね・・・。)

その後、それぞれ元のスペースに戻されます。

孵化したおたまじゃくし達。

小さい頃、よく捕まえていたなぁ・・・

おたまじゃくし.JPG

カエル一匹の持つ繁殖力に驚いたオーナーさんのコメントがこちら。

「あれ(1つのスペース)がカエル5匹から生まれたカエル達だよ〜〜」

・・・その量、なんと700〜800匹。

IMG_0619.JPG

カエル達の餌は、魚用の餌(とうもろこしベース)。

オスは1日0.5kg、メスは1日1kgもの餌を食すそう・・・!

カエル界では女性の方がより食べるんですね。

養殖のサイクルは3ヶ月。

なので、年に4サイクルの養殖。

1キロあたりの価格は$3-.

なんとコオロギとほぼ同額。

オーナーさん.JPG

オーナーさんはプノンペンで養殖技術を学び、

昨年から養殖業を始められました。

販売先は現在はプノンペンのみ。

残念ながらコンポントムには卸してない模様。

調理方法としては炒め物やフライがメジャー。

プノンペンのオリンピックマーケットの近くには、

「ボボー(お粥)コンカエプ(カエル)」(カエル粥)を食せる場所があり、美味と評判とのこと。

(気になる・・・)

バッタンバン州(コウモリ観光で有名)のコウモリ粥のお話を思い出しました。

(実食したことはありませんが、経験者によると美味しいらしいです)

カエル達を見つめていて、素朴な疑問が。

Q「オスとメスはどうやって見分けるの??」

A「カエルが鳴く時、首の部分にボールのようなものがあると確認できるものがオス。ないのがメスだよ。」

面白い!!!

職人眼ですね。素晴らしい・・・!

生き物について学ぶことがこんなに面白いなんて。

小学生の頃に戻った気分です。

こういう心、大事にして行かないと、と

いつも学ぶたびに考えさせられます。

コンポントムの食用生き物事情・カエル編、

いかがでしたでしょうか?

今後もこのような癖の強いネタからメジャーなネタまで

幅広く紹介していきますね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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