【vol.24】ブラック・パレス-シハヌーク王別荘跡へ

公開日 : 2019年01月04日
最終更新 :

今日もボーコーマウンテン特集です!

過去の記事は以下よりご覧ください。

今回ご紹介するのは、かの有名なシハヌーク王の別荘だった建物です!

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場所は、先日紹介したロク・ジェイ・マオ像のお向かいさん。

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この半壊した建物が、先代カンボジア国王、ノロドム・シハヌーク王(1941年国王即位)の別荘跡、別名「ブラック・パレス」。

ブラックウッド(アカシア)で色付けされたレンガ作りの遺産建築です。

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この建物の建設は1936年、フランスの植民地時代。

既にフランス人向けのリゾートとして人気を博していたボーコーマウンテン上に、シハヌーク王の避暑用に建てられた別荘がこの建物です。

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居住用、キッチン、会議用などの建物がいくつか点在した作りになっており、建物一つ一つは比較的小さめ。

こちらは居住用の建物となっています。

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内戦後、長らく放置されたままになっていたため、別荘はほとんど原型をとどめないほど破壊されています。

落書きや捨てられたゴミがなんとも痛ましい。※落書きは後日カンポット観光局内で処遇を検討する予定です。

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ススキに囲まれた道をゆっくり進んでいくと、キッチンや会議室と思われる建物が姿を表します。

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これまた落書きが。アーティスティックではあるけど、何もここに描かなくても・・・うーん。

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キッチンの建物は比較的原型が残っており、中の広間跡などを覗くことができます。

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キッチン跡も落書きがひどい・・・なんとかならないものか。

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建物を出ると、海側の風景が見渡せるスポットにたどり着きます。海の向こうに見えるのは、ベトナム領フーコック島。

いつか行ってみたいものです・・・・

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キッチンの建物を出ると、うっそうと茂ったジャングル?のような風景の中に隠れた廃墟が見えてきます。

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この廃墟は、外側の階段と外壁部分だけが残っており、中は風化して原型をとどめていませんでした。

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外壁には蔦などが絡み、遺跡のような様相を呈しています。

このブラック・パレスが放棄されてから約50年。かつての国王邸宅も、今やかつての輝きを完全に失っており、

落書きとゴミだらけの廃墟と成り果てていました。

それでも、この廃墟は、かつての内戦ーカンボジアの悲劇も見守ってきた貴重な建物です。

近年、ボーコーの古い建物は続々建替えが進められていますが、この廃墟は再開発して欲しくないな、と感じました。

・・・・あ、でも掃除は必要かも。

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