金沢の「ねこっちょ商店街」で猫のアート展

公開日 : 2021年02月16日
最終更新 :

ねこっちょ商店街で地域おこし

金澤表参道商店街は江戸時代から続く金沢で最も歴史がある商店街です。金沢の銀座と呼ばれるほどの人気でしたが、現在はかつての活気はありません。そこで近年ブームの「猫」に注目し、「ねこっちょ商店街」という愛称でプロモーション活動を行うようになりました。そんな金澤表参道商店街にあるレンタルスペース「NigiwaiSpace新保屋」で猫をテーマにしたアート展がはじまりました。

明治時代の金澤町家「NigiwaiSpace新保屋」

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NigiwaiSpace新保屋は誰もが気軽に部屋を借りて、1日レストランやチャレンジショップができます。 

この冬「ね、ね、ねこ展」と題して、猫をテーマにした展示が開催されています。

猫の暖簾がお出迎え

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金沢在住の学生イラストレーター東からすさんが描いた猫の絵が暖簾として展示されています。友禅の花を思わせる美しく華やかなイラストの中に、黒猫が隠れています。見つけられるでしょうか? 

墨彩画の美しい捨て猫

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二階の大広間には金沢学院大学芸術学部の児島新太郎さんの絵が飾られています。昨年から飼い始めた二匹の捨て猫が描かれています。捨て猫だったと思えない気品のある雰囲気は猫ならではの魅力にあふれています。

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畳や廊下の上に猫の絵を飾ってあるので、まるで本物の猫が町家でのんびりと人間観察をしているように見えます。

昔なつかしい茶の間でひとやすみ

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絵の展示を見ると意外に疲れるものです。茶の間から坪庭を眺めながら、猫がひなたぼっこするようにのんびり休憩するのがおすすめです。

猫のGPSアート

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スマホのアプリを使って走った道順で絵を描くGPSアートがランナーの間で流行っているそうです。そこで商店街周辺を猫の絵を描いて散歩してもらう企画も行われています。地元在住のランナー石川基さんによる企画で、仲間のランナーと共に商店街を盛り上げています。石川さんの友人の書家CHICAさんも猫の書アートを飾り、展示に華をそえています。

蔵の中にたくさんの可愛い猫

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かつては履物卸問屋だった建物を改修してレンタルスペースにしています。

商家らしく大きな蔵があるのが特徴です。

蔵の中には私が描いた色とりどりの猫の絵が展示してあります。

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商店街離れは全国で深刻な問題となっています。地元のアーティストや美術大学に呼びかけ、商店街にゆかりのある作品を展示し、周辺を散歩するイベントを行うと普段は来てくれない人たちが商店街に訪れるきっかけになります。ぜひ全国の商店街でこうした取り組みが広がってほしいと感じています。

金沢らしい風情が残る商店街への旅は、旅先なのになつかしくのんびりとした時が過ごせるはずです。

NigiwaiSpace新保屋

場所:石川県金沢市安江町1-15

金沢駅から徒歩15分、近江町市場から徒歩5分

入場無料

HP https://www.instagram.com/shimboyans/

「ね、ね、ねこ展」は3月10日まで開催予定。

※本記事の写真は許可を得て掲載しています

筆者

石川特派員

松岡 理恵

生まれも育ちも金沢のラジオパーソナリティ画家です。

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