ロングヒット映画 In the Name of GOD (Khdaa ke lie)

公開日 : 2007年11月12日
最終更新 :

パキスタンでの人気映画はHollywood, Bollywood.

上映中の映画でも早々とCD・DVDが出回り、

ケーブルテレビでも早速とばかり放送されてしまうので

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そしてパキスタンの映画、Hollywood, Bollywoodと比べてあんまり人気がない。

“見てみねば分からん”と、数回映画館に足を運んでも見たのだが

選んだ作品が悪かったのか?長いし眠くなるしで正直かなりつらかった・・・

風評はほんとうだったのか・・・?

そんな中、目下ロングラン上映中のパキスタン映画がある。

In the name of GOD (Khdaa ke lie)。

7月20日に公開されてから4ヶ月近くたつが

海のそばにあるキレイな映画館、Cineplexでは

今も土日の予約がとれないこともあるほどだ。

3人の登場人物をめぐり展開していくストーリー。

ロンドンにパキスタン人の父親と一緒に暮らしていた女の子。

イギリス国籍をもち、考え方もライフスタイルもイギリス人。パキスタンに行ったことさえない。

けれどある日父親と一緒に生まれて初めて訪ねたパキスタンで、

父親によって無理やり従兄弟と結婚させられ、アフガニスタンとの国境付近の村に閉じ込められてしまう。

父と“夫”への憎悪と失望の中で暮らし始める彼女・・・

パキスタンでミュージシャンだった兄弟。

音楽はイスラームの教えに反するもの。

反イスラーム的なものから遠ざかるよう、彼に教えを施すイスラームの司教。

その教えに傾倒し、次第に家族や社会から遠ざかっていく弟。

兄はアメリカに渡り、音楽学校に入学。充実した生活を送っていた。

けれど“9・11”を境に彼を取り巻く全てのものが変わり始める。

疑いと差別、偏見によって逮捕された彼を待っていたのは出口の見えない自供の強要。

彼の人生が大きく狂い始める。

神、信仰という名の下に翻弄される3人の人生を描いた作品だ。

9・11を境にして、イスラム教徒以外だけではなく

イスラムを信じる人たちの中にも

FUNDAMENTALISMとのそうでない人の思想間の葛藤が生まれた。

外からだけではなく、

同じ信仰を持つ人たちの間での思想ギャップという視点を加え描かれている

点が興味深い作品。

主題がヘビーだし、ところどころ極端な描写もあるけれど

ロングランだけあって今までの国内映画と比較にならないくらいよく出来ている。

海外でも上映されておりイギリスでは11月3日に公開、アメリカでは11月21日から

上映が予定されている。http://www.inthenameofgod.com/in_the_name_of_god.htm

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それとこの映画館、Cineplex.

ここの待合ロビーから見る夕焼けがものすごく!!!美しい。

夕方の回は18:15くらいからスタートで、今の時期、日暮れも大体その時間に重なる。

エレベーターで上の階に昇り、ロビーで開場を待つ間ちょうどサンセット・タイム。

夕方の回を予約して、しばし夕日の海を眺めて待つ。というのはどうでしょう。

DSCF0025.JPG

☆In the name of GOD (Khdaa Ke Lie) un official siteです

☆Cineplex

55-C, Khayaban-e-Muslim, Muslim Commercial Area,

D.H.A., Phase VI,

Tel:021-5840996/5840997 Fax:021-5846739

・目下電話予約不可。来場のみBooking受付可。

・料金:250RS (約500Rs)

・中はキレイです ポップコーンと冷たい飲みもの販売あり

 (温かい飲み物の販売は現在のところなし)

・隣はチャイニーズレストランです

☆Saddarの2大映画館:

○Capri

○Prince

・どちらもM.A.Jinnah Rd.沿い  

 M.A.Jihhaa RdとSyedna Burhanuddin Rd (Mansfield St.)と交わる付近

 M.A.Jinnah RdをSaddar方面へ行ったEmpress Market近く。

・国内映画・ときどきHollywood映画も上映。

・中はキレイではありません。洋服でいくと超うきます

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