〜芸術の秋〜 Sadaqeen最後の作品 天井画 (Frea Hall)
マリオットホテルの真前にあるJinah Baag(ジンナー公園)。
公園の遊歩道を進んでいくと見えてくるゴシック調のカテドラル。
あまりにも有名なFrea Hallだ。
1863年に竣工され、完成当時はヨーロピアンのみに開放され、
ダンスや演劇場として使われていた、そうな。
図書館として使われている1Fから外に出、左手入口から2Fに上がったのがSadaqeenミュージアム。
Sadaqeenはパキスタンでもっとも有名な現代アーティストの一人で
Frea Hallではその彼の作品を見ることができる。
ホールの中に入って天井を見上げると・・
!
そこにあるのは天井画。
何回訪ねて何回見てもそのたびに!なのだ。
コーランと信仰に強くインスパイアされた彼の作品はカリグラフィとー絵画の融合体。
後期にはその色がとても強くなったといわれ、この天井画にもその色を至る所に見ることが出来る。
作品は小さな板に一部分づつ描き、それを天井にはめこむという方法で作られたそうで
その板の数は180以上とも。
SadaqeenはこのFrea hallに泊り込み創作を行ったそうである。
主題はUniverse。
真ん中に書かれた「Ilm o Amal」(徳とおこない)。
書きかけの天使。
神が人間を創造してから人間がしてきたすべてのできごと。
善も悪もすべてこの絵に描き込められている。
ひとつとして平凡に描かれた物はなく、部分部分がそれぞれに意味深だ。
ところで彼の作品についてひとつ。
彼の作品には、人物の手や腕が節くれだった形で表現されているのがよく見られる。
なぜ?と思っていたのだが。
写真の自画像(ペン画)をごらんください。(見えにくいのですが・・・)
Frea Hall所蔵のこの絵は、要人が彼を訪問したときの様子を彼自身が描いたもの。
(左手の人物)絵の中に描かれた彼の左手をみると・・まさに作品に見られたあの手。
(創作活動のしすぎで関節がこのようになった、と館員さんは説明してくれた)
作品中のシンボリックなあの“手”は彼自身なのかも。
手前から半分の空白は、彼が創作中に亡くなり完成できなかった部分。
その空白分を見ていたら彼の創作の息づかいが今も感じられるような気がした。
この創作が続けられていたら、あと2-3年で完成していただろうといわれている。
☆Frea Hall Abdulllah Haroon Road (Victoria Road) マリオットホテルの真前
☆Sadaqeen Museum
09:00-18:00入場無料 現在はカリグラフィー展示が行われている(〜11月中旬)
館員のSaleemさんが天井画の意味をぜーんぶ!案内してくれます
徒歩の場合:
Ziauddin Ahmed Rd.,をKarachi ClubとSheraton Hotel間の道右折→Karachi Clubを右手に直進→
マリオットホテルを左手に見て直進→Abdullah Harron Road
☆Free Hall内1F 図書館 09:00-18:00 (金曜日14:00− 日曜閉館)
※Frea Hall前のJinnah Baagh(ジンナー公園)はゴミひとつ落ちておらず、
カラチでは数少ない喧騒を忘れられる場所。
ですが米国領事館か近いのでこれから行かれる方は市内の状況にご注意を。
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