深夜バスを利用した邦人旅行者に対する強盗事件の発生(大使館からのお知らせ転載)

公開日 : 2009年06月12日
最終更新 :

2009年6月12日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

深夜バスを利用した邦人旅行者に対する強盗事件の発生

 当地において、ここ2週間以内に、深夜バスを利用した邦人旅行者に対する昏睡強盗及び強盗致傷事件が2件発生しました。

2009.6.12 深夜バスを使用した邦人旅行者の強盗被害

(1)ネパール国内において、5月23日、カトマンズ発ポカラ行きの深夜バスに乗車した在留邦人が、言葉巧みに近づいてきたネパール人男性から睡眠薬入りのジュースを飲まされ、金品等を奪い取られる昏睡強盗事件が発生しました。

(2)6月7日未明、チトワン郡地内において、カトマンズ発ビルガンジ行きの深夜バスが鉄パイプを持ったインド人らしき数名の男に襲われ、乗車していた邦人旅行者が金品提出を要求されこれを拒んだことから、けん銃を発射され右肘部を負傷し、結果的に金品等も強奪される強盗致傷事件が発生しました。

(3)ここ2週間以内にこのような事件が発生したことから、国内を旅行する際は、できるだけ深夜バスを利用しないようお勧めいたします。また、親切を装い、外国人に近づいてくるネパール人及びインド人には十分に注意して下さい。

(4)不運にも、強盗犯人に襲撃された際は、抵抗することなく少額のお金を渡し、相手から攻撃を受けないような行動を取ることをお勧めいたします。ネパール国内を旅行する際は、最新の治安情報の入手に努めて下さい。

===転載ここまで===

ネパール国内を陸路移動する場合の選択肢として、夜行バスを選ぶバックパッカーも多いようですが、リスクを考えると、あまりお勧めできないのも事実。

ネパールのハイウェイには、街灯などほとんどなく、カーブの多い細い道の場所がたくさんあります。

日中でも崖下転落事故など日常的で、移動中、必ず1台や2台は、川に横転して、引き上げられず放置されている事故車(バス)を目撃できるほど。

このような道を夜間走るのはそれだけで危険なのに、夜行バスの運転手は、景気づけにお酒を傍らに置いて運転することもあるそう。

大使館からのお知らせにあるような強盗事件も心配ですが、交通事故(崖下転落)も本気で心配なのが、ネパールの夜行バスなのです。

私も、ネパールに住み始める前の若い頃(20代前半)、カトマンズ〜ルンビニ間や、カトマンズ〜ポカラ間の夜行バスを、一人で利用したことがありましたが、怖いもの知らずだったなあ、と思います。

こちらに住み始め、良くも悪くも危機管理意識が身についてしまった今、夜行バスは利用できないです。

寝静まった集落や、明かりが落ちた家々をぼんやり眺めながら目的地へ進む、何とも言えないワクワク感、本当は好きなんですけどね。

こういうトラックが、カーブでもスピードを落とさず突き進んで行くので怖いです。

筆者

ネパール特派員

春日山 紀子

2000年よりカトマンズ在住。

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