ネパールトレッキング時の注意

公開日 : 2010年07月02日
最終更新 :

前回、雨期中のトレッキングの素晴らしさについて投稿しましたが、雨期中トレッキングに出かける際には注意したいことがあります。(雨期中でなくても気をつけたいことです)

6月半ばに用事でキャンジンゴンパを往復してきたガイドの話によると、雨期中ということに加えて、もともとランタン方面はトレッカー数も少ないということもあり、外国人トレッカーは数えるほどしか見かけなかったようです。現地人も少なかったとのこと。また、閉鎖しているロッジもあったとのこと。

↓ パヒロ(標高約1640m)にある茶屋を臨む。パヒロ(Pahiro)とは、『地すべり』(または雪崩)という意味があるため、この地区の英名は『Landslide』。実際、雨期中は地滑り被害に遭うこともあるとかで、ロッジを一時的に閉鎖することも多いようです。

4月に、アメリカ人女性が1人でトレッキングをしていて、行方不明になり、現在も見つかっていないランタントレッキングルート。至る所に、行方不明の女性の情報を求める張り紙を見かけたようです。

ネパールのトレッキングルートは、道に迷うような場所は少ないため、「ガイドやポーターを付けることはない」というアドバイスをする経験者もよく見かけます。確かに「道に迷うか迷わないか」という点だけを考えれば、1人で歩いても問題ないかな、という気もします。

しかし、ジャングルの多い、人気の全くない山中では、なんらかの事故にあう可能性も否定できません。それは、自分の不注意から起こる遭難かもしれないし、山賊に遭遇することかもしれない、はたまた、地元の人たちがグルになり何かされる、というようなことも、ありえなくはないのが実情。

海外旅行中、身の安全のため、街中では人気のない場所での独り歩きに気を付ける旅行者も、トレッキングには何の不安も抱かず1人で出かけていく人が多いというのは、少し矛盾していますね。

4月に行方不明になったアメリカ人のようなケースも時々起るネパールのトレッキング。

出かけるときには必ず身元のしっかりした信頼できるガイドやポーターを付けて歩くことをお勧めしますが、雇用費に無駄なお金をかけたくない節約型旅行者の方は、せめて、一緒に歩く仲間を見つけて、2人以上で出かけることをおすすめします。

筆者

ネパール特派員

春日山 紀子

2000年よりカトマンズ在住。

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