ネパールのアボカドと、それにまつわるおもしろい俗信
カトマンズの住宅街を歩いて気づくのは、庭にアボカドの木が植わっている家が多いこと。
今年も第1弾のおすそわけいただきました。ありがたや。追熟が必要なので、食べ頃になるのは10日くらい後かな。手前の1個はザクロです。
アボカドと言えば、雌雄異熟花で受粉のタイミングが難しいとか。
以前、知人宅にあるアボカドの木がなかなか実をつけず、人間の女性がつけるチュラ(चुरा腕輪)と、髪に編み込み使う赤いダゴ(धागो糸の束)を写真のように木に巻き、女性化させる儀式をしたことがありました。
するとなんと! 翌年見事に実をつけたそう。
受粉のタイミングがよかったんでしょ、と思われそうですが、信心深く祈りをささげたおかげと信じているネパールの人たちを憎めません。
また別のお宅では、たわわに実ったアボカドを盗まれないよう、泥棒除けのおまじないで、木に靴を吊るしたりとかも。
アボカドに限らず、周囲の邪気や妬み嫉みを寄せ付けないため、こうやって靴を吊るすことがよくあるのです。
車やテンプーの後部車体下に、古い靴がぶら下がっていることがある。えっ、人轢いてきたの!?と二度見しそうだが、そうではない。周りの邪悪な存在や悪い気を寄せ付けないための、お守り的目的があるのだ。 #ネパール pic.twitter.com/raXOqmqMm6— 日々のネパール情報
筆者
ネパール特派員
春日山 紀子
2000年よりカトマンズ在住。
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