ネパールのアボカドと、それにまつわるおもしろい俗信

公開日 : 2021年09月17日
最終更新 :
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カトマンズの住宅街を歩いて気づくのは、庭にアボカドの木が植わっている家が多いこと。

今年も第1弾のおすそわけいただきました。ありがたや。追熟が必要なので、食べ頃になるのは10日くらい後かな。手前の1個はザクロです。

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アボカドと言えば、雌雄異熟花で受粉のタイミングが難しいとか。

以前、知人宅にあるアボカドの木がなかなか実をつけず、人間の女性がつけるチュラ(चुरा腕輪)と、髪に編み込み使う赤いダゴ(धागो糸の束)を写真のように木に巻き、女性化させる儀式をしたことがありました。

アボカドプジャ2.jpg

するとなんと! 翌年見事に実をつけたそう。

受粉のタイミングがよかったんでしょ、と思われそうですが、信心深く祈りをささげたおかげと信じているネパールの人たちを憎めません。

また別のお宅では、たわわに実ったアボカドを盗まれないよう、泥棒除けのおまじないで、木に靴を吊るしたりとかも。

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アボカドに限らず、周囲の邪気や妬み嫉みを寄せ付けないため、こうやって靴を吊るすことがよくあるのです。

車やテンプーの後部車体下に、古い靴がぶら下がっていることがある。えっ、人轢いてきたの!?と二度見しそうだが、そうではない。周りの邪悪な存在や悪い気を寄せ付けないための、お守り的目的があるのだ。 #ネパール pic.twitter.com/raXOqmqMm6— 日々のネパール情報

筆者

ネパール特派員

春日山 紀子

2000年よりカトマンズ在住。

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