海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > ヨーロッパ  > イギリス/ケンダル特派員ブログ

イギリス/ケンダル特派員ブログ トモコ・オルダーソン

イギリス・ケンダル特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


イギリスの湖水地方、は「たくさんの美しい湖がある風光明媚な国立公園」と「ピーターラビットの生まれ故郷」「ナショナルトラストの発祥の地」して世界的に有名です。夏には世界中からたくさんの観光客がやってきます。
画像 126.jpg

湖水地方北部にあるアルズウォーター湖の近くには、広大な敷地を持つダルメインというお屋敷があります。NHKでもお屋敷の四季を通した「魔法の庭 ダルメイン」というドキュメンタリー・シリーズが放映されているのでご存じの方も多いかもしれません。
dalmain 1-2.jpg

ダルメイン館は現在12代目館主ヘーゼル・マコッシュ家によって受け継がれています。2万平方メートルの庭は、たくさんの多年生の草花と魅力的な珍しい花のコンビネーションを楽しむことができます。NHKで紹介されたお庭と館について少しご紹介します。
dalemain1-5.jpg
テラス・ボーダーには、高山植物や寒さに強い花。エリザベス朝に流行したノット・ガーデンには、幾何学模様の生け垣の中に、ハーブや白い花々が植えられています。
アップル・ウォークには、りんごの古木とともにバラが植えられています。
ワイルド・ガーデンには、ダルメインの庭で品種改造された「ダルメイン」と呼ばれるブルー・ポピーが植えられています。
ダルメインの屋敷の裏には、デイカー村へ続く小道があり、自然の中を散策することができます。
中庭には、16世紀のエリザベス朝時代に建てられたバーン・ハウスがあり、カブを押しつぶす「ターニップ・バッシャー」やチーズを握り出す「チーズ・プレス」など、カンブリア地方の古い農具が展示されています。
ギフトショップには、マーマレードフェスティバルで賞を受賞したマーマレードをはじめいろいろな様々なお土産やアンティークもあり、庭の植物の苗も買うことができます。
ティー・ルームは古いお屋敷の暖炉の火をゆっくり楽しみながら、アフタヌーンティなどをお楽しみいただけます。

ケンダル特派員おすすめ、ダルメイン通の楽しみ方
ーミセス・マウスの家をさがす
ージミーさんと一緒に野生の鳥たちの餌付け
ー売店で秀逸なマーマレードの味見
ーチャイニーズルームのエキゾチックな柄の壁紙を鑑賞
ーダルメインのドラゴンを見つける
ー手作りのおいしいスコーンを味わう、もちろんマーマレードで!
ーダルメインの野生のシカたち
ー5月から7月初旬にかけて開花するブルー・ポピーの観賞
ーダルメイン・ゴールド・アップルというリンゴの古木を探す
ー300年以上に渡りダルメインに代々暮らした人々の肖像画を鑑賞

dalemain1-6.jpg

ダルメイン館への行き方ー
ロンドンからはユーストン駅からバージントレインでペンリス下車、そこからタクシーで約20分。マンチェスター空港からはグラスゴー行のノーザントレインに乗りペンリス下車です。(詳細はホームページで)
http://www.dalemain.com/index.php

次回は 3月に行われるマーマレードフェスティバルについてご紹介します。
(パート2に続く)
dalmain1-4.jpg



2018年12月17日

ノッティング・ヒルは、今でこそおしゃれな高級住宅地の印象がありますが、かつてはちょっと荒れた下町でした。そこにカリビアンやスペインの移民や、新進気鋭の文芸人や画家が住みつき、そしてヒッピー、パンク、ロックなど若者文化(カウンター・カルチャー)が浸透して、ロンドンでも少し異色な文化地区として発展していきました。

ポートベロ通りからタルボット通りを東向きに歩くと、赤いレンガのゴシック様式の建物、ターバナックル(ポウィス・スクエア34-35番地)は現在アート・センターとして使われています。中に入ると居心地の良いカフェ・バーもあり、まさしくノッティング・ヒルの住民のコミュニティー・ハブ、旅人のウォーキングの拠点にもぴったりです。カリビアン文化をルーツに始まったノッティング・ヒル カーニバルの運営事務所でもあり、常設の写真展示やスチールパン・バンドの練習場にもなっています。4-1tabanacle.jpg
ターバナックルの少し西側に、オールセイント教会があります。住宅街の真ん中にドンと腰を据えた存在感のある建物です。60年代後半、無名だったピンクフロイドがここで定期コンサートを大成功させた後、世界的に有名なサイケデリック・バンドに成長したという逸話があります。4-2allsaint.jpg
オールセイント教会、ターナバックルの向かい側にある、ポウィス・スクエア25番地は60年代に撮影されたミックジャガー主演の話題映画、『パフォーマンス 青春の罠』の舞台に使われた家だったと英語版に書かれていました。家に戻ってから、学生の頃ノッティングヒル近辺に住んでいた夫に何気なく・・・・
私:「ポウィススクエアでミックジャガーが映画撮ってたのは聞いたことある?」
夫:「知ってるも何も・・・僕、そのその家に住んでたよ。25番地!日本人の観光客がよく家の前で写真をとってたぜ。」
私:「へえ~!!」4-3paformance.jpg
ワーナー・ブラザーズが製作したこの映画は麻薬や暴力的なシーンの多い問題作だったようですが、当時ロックン・ロールの大スターだったミック・ジャガー初主演の映画ということで話題になり、ファンがこのロケ地を訪れていたようです。撮影当時の25番地の家には、2階部分に出っ張ったバルコニー式サンルームがあり、夫はその部分を間借りして住んでいた・・・ちょっと因縁のあるスポットです。(現在サンルーム部分は改築撤去)4-4powis25 mon.jpg
この本ではかつて人々を震撼させたリリントン・プレイス10番地という住所も紹介されています。この住所は連続殺人鬼ジョン・レジナルド・クリスティが8人の女性を殺害して死体を隠していた家で、この実話をもとにして『10番街の殺人』という映画が撮影されました。驚いたのは、その殺人現場の家でロケが行われたこと。キャストもすばらしく何とも不気味で奇怪なサスペンス映画に仕上がっています。(家はその後解体され住所消滅)4-5lilington.jpg
最後に、永遠のギターヒーロー、ジミ・ヘンドリックスのファンの巡礼地になっているノッティングヒルの住所をご紹介しておきます。ラッドグローブ通りの南側、ランズドウン・クレセント22番地はかつてサマルカンドという名のホテルでした。1970年9月18日にジミヘンドリックスはガールフレンドのモニカ・ダンマネンとこのホテルに滞在。しかし翌早朝急死。ワインと睡眠薬のために窒息死だったといわれています。

ノッティング・ヒルの深堀り情報が満載の、『Notting Hill A Walking Guideノッティングヒル ウォーキングガイド』はアマゾン やNottinghill editionsの4-7nottiinghill a walking guide.jpg


2018年11月25日

ポートベロ通りの青果屋台からさらに北上すると、ウェストウェイ(Westway)といわれる高速道路の高架下に到着します。週末は古着屋台が立ち並ぶので、デザイナーや学生など、ロンドンのファッショニスタが新作のアイデアやおしゃれなビンテージ・アイテムを求めて集まってきます。3-1portobello vintage.jpg
60年代や70年代のプリントのワンピースやヒッピー系、毛皮、ハリスツイードやミリタリーなどが所狭しと並んでいます。人が群がっている古着屋台には当然掘り出し物が多く、びっくりするような有名ブランドの古着が並んでいることもしばしば。旅人ならビンテージのスカーフやバッグなどの小物をさがしてみてはいかがでしょう。3-2portobello vintage 2.jpg
ちなみに、ポートベロ通り293番地にはかつてミリタリーファッション専門のちょっと有名な古着ブティックがありました。ミック・ジャガーがその店で買った赤い軍服を着てテレビ番組に出ると、たちまち店にお客が殺到、追従したジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンによってミリタリーファッションが大流行しました。

高架の手前、電車が通る陸橋の壁にはカラフルなモザイク壁画があります。これは1930年代に勃発したスペイン市民戦争の時に、この地域からも市民の国際義勇軍がスペインに入り、フランコ総督の圧政と戦いました。 その勇姿をたたえて2006年に進呈されたものだそうです。3-4portobello wall.jpg
ポートベロ通りを挟んでその壁画の反対側にはアックラム・ビレッジ(Acklam Village)といわれる食べ物の屋台が集合する一角があります。3-5acklam.jpg
カリビアンをはじめ、トルコ、スペイン、イタリアン、モロッコ、中華、韓国、インドなど、世界各国のおいしいファーストフードを安く食べ歩きできるので、お昼時になると観光客、ロンドンのB級グルメファンで大変なにぎわいです。
アックラムビレッジの屋台の背後の壁には、ともすると見落としてしましそうな「落書き」があります。それはあの有名なバンクシーのグラフィティ。 80年代、社会への批判や皮肉を描いた彼のグラフィティがロンドンのいたるところに出没、大きな衝撃と興奮と勇気を与えました。「ディズマ・ランド」を監修たり、最近ではオークションで落札された絵をシュレッダーにかけたりして世界中の話題になりましたね。3-7banksy.jpg
そのままポートベロ通りを北上し、フリーマーケットのような屋台と赤レンガのスペイン学校の横を通っていくと、ゴルボーン通りに交差します。ゴルボーン通りにも蚤の市が立っているのでそれを散策すると、ちょうどその最終地点あたりにポルトガルのベーカリー、リスボア・カフェ(Cafe Lisboaゴルボーン通り57番地)があります。行列ができるそのお店の人気のお菓子はパティス・デ・ナタ(カスタードの焼き菓子)。値段も安いので10個、20個と注文している人もちらほら見かけます。私はカスタードの入ったボラス(丸いカスタードドーナツ)とコーヒーを注文して、外のテーブル席で歩き疲れた足休めすることにしました。3-8lisboa.jpg
『Notting Hill A Walking Guideノッティングヒル ウォーキングガイド』はアマゾン やNottinghill editionsのウエッブサイトで好評販売中です。3-9nottiinghill a walking guide.jpg
vol.3に続く・・・


2018年11月25日
2018年11月25日
2018年11月21日
⇒すべての記事を見る

イギリス旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■イギリスの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

ヨーロッパ特派員ブログ一覧

アイスランド/レイキャヴィークアイルランド/ゴールウェイイギリス/イーリーイギリス/エディンバライギリス/カーディフイギリス/ギルフォードイギリス/グラスゴーイギリス/ケンダルイギリス/ケンブリッジイギリス/コッツウォルズイギリス/ヒースローイギリス/ブリストルイギリス/ベルファストイギリス/ヨークイギリス/ロンドンイギリス/ロンドン2イギリス/ロンドン3イギリス/ロンドン4イタリア/アンコーナイタリア/アンドリアイタリア/シチリア島イタリア/ジェノバイタリア/トリノイタリア/ナポリイタリア/ナポリ2イタリア/パルマイタリア/フィレンツェイタリア/ボローニャイタリア/ミラノイタリア/ミラノ2イタリア/ラ・スペツィアイタリア/ローマイタリア/ローマ2ウクライナ/オデッサエストニア/タリンエストニア/タルツオランダ/アイントホーフェンオランダ/アムステルダムオランダ/デンボスオランダ/ライデンオーストリア/ウィーンオーストリア/チロルオーストリア/リンツキプロス/ニコシアギリシア/パロス島ギリシャ/アテネクロアチア/コルチュラ島クロアチア/ザグレブクロアチア/ドゥブロヴニクジョージア/トビリシスイス/アッペンツェルスイス/チューリヒスイス/ベルンスウェーデン/ストックホルムスペイン/イビサ島スペイン/バルセロナスペイン/バルセロナ2スペイン/バレンシアスペイン/バレンシア2スペイン/ビトリアスペイン/ビルバオスペイン/マドリッドスペイン/マドリッド2スペイン/レオンスロヴェニア/リュブリャナセルビア/ベオグラードチェコ/ブルノチェコ/プラハチェコ/プラハ2デンマーク/コペンハーゲンドイツ/ケルンドイツ/ケルン2ドイツ/シュタインバッハドイツ/デュイスブルクドイツ/デュッセルドルフドイツ/ハノーファードイツ/ハンブルクドイツ/フライブルクドイツ/フランクフルトドイツ/ブレーメンドイツ/ベルリンドイツ/ボンドイツ/ミュンヘンドイツ/ミュンヘン2ドイツ/ミンデンドイツ/ライプツィヒドイツ/レーゲンスブルクドイツ/ワイマールノルウェー/オスロノルウェー/オスロ2ノルウェー/オスロ3ノルウェー/ベルゲンハンガリー/ブダペストフィンランド/サヴォンリンナフィンランド/トゥルクフィンランド/ヘルシンキフィンランド/レヴィ・サーリセルカフランス/アヌシーフランス/アンボアーズフランス/カンヌフランス/コートダジュールフランス/ストラスブールフランス/トゥルコアンフランス/トゥールーズフランス/ナルボンヌフランス/パリフランス/パリ2フランス/ボルドーフランス/マルセイユフランス/リヨンフランス/リヨン2ブルガリア/ソフィアブルガリア/プレヴェンベルギー/ゲントベルギー/ブリュッセルベルギー/ルーヴェンポルトガル/ポルトポルトガル/リスボンポーランド/カトビッツェマケドニア/スコピエマルタ/マルタ島モンテネグロ/ポドゴリツァヨーロッパ/バルカンラトヴィア/リーガルクセンブルク/ルクセンブルクルーマニア/ブカレストロシア/サンクトペテルブルグロシア/モスクワ

ヨーロッパにもどる

  • 特派員プロフィール
  • ケンダル特派員

    ケンダル特派員
    トモコ・オルダーソン
    イギリスの湖水地方に住んで20年。通訳・翻訳の傍ら、英国アートアンドクラフトと日本の民芸運動に深い関心を寄せるインテリア・デザイナー。地元のアーティスト、陶芸家や工芸家と交流、ウイリアム・モリスやリバティの美しいデザインのプリント生地のコレクターでもあります。 DISQUS ID @disqus_Fmhc9y4wB7

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集