コルチュラ島の家庭で過ごすクリスマス

公開日 : 2017年12月31日
最終更新 :

日本では年越し・お正月ムードの中で季節外れな記事となりますが、初めて過ごしたコルチュラ島のクリスマスについて、忘れないうちに様子を思い出しながらお伝えしたいと思います。

旧市街の玄関口や要塞など街の顔はイルミネーションで華やぎ、広場には数軒ほどの小規模クリスマスマーケットも登場するなど、クリスマスのおかげで少しだけ街に賑わいが戻ってきたコルチュラ。突如現れた仮設のスケートリンクからは子どもたちの声が聴こえます。

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「バカラル」(タイセイヨウダラというタラの一種)という魚を食べるのが伝統のようで、スーパーでは乾燥したバカラルが売られます。今回はオリーブオイルで調理したバカラル、じゃがいも、にんにく、パセリを混ぜていただきました。これが前日の昼食(ここでは手の込んだ料理を家族そろって食べるのは夕食ではなく、昼食なので)。

当日の朝は「メリークリスマス」と「ありがとう」が飛び交い、普段朝食は各自バラバラにとるのですが、クリスマスは特別で、最後に起きる人を待ってみんなそろってから食べます。朝食にはクロアチアの定番、生ハムやサラミやチーズなどが綺麗に盛り付けられて、焼きたてのパン、前日の夜に仕込まれた子牛も食卓にのぼり、白ワインも注がれて、ガッツリとした朝食。普段の朝はコーヒーとパン一切れで済ますようなクロアチア人達ですが、この日ばかりは特別で朝食とは思えない光景でした。

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朝食でお腹も気持ちも大満足でしたが、メインは昼食。別の種類の肉(なんの肉だか聞きそびれました)が焼かれ、肉から出汁をとって丁寧に時間をかけて仕込まれたスープ、ペッカ(ダルマチア地方の伝統料理で肉と野菜を窯で焼いたもの)など、真っ白なテーブルクロスのかけられたテーブルいっぱいに並べられました。

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そしてクリスマスに欠かせないのがたくさんのお菓子です。おばあちゃんはクリスマスの2日前から何種類ものお菓子を焼きはじめ、お義母さんは大きな大きなケーキをつくり、夜な夜な連日の作業からは1年に一度の大イベント感が伝わってきます。クリスマスだけでは食べきれるわけもなく、家族みんなで少しずつ大皿からつまむようにして食べていくのですが、遊びにきた友達におすそ分けしたり手土産にしたりするうちに、いつの間にかあれだけの量がなくなっている不思議...。

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ちなみにこのたくさんのお菓子をどこに保存しておくのかというと、なんと、外(テラス)。大きなコンテナに敷き詰めて、フタをして、カバーをかけて雨避け対策もバッチリ。この中身がお菓子とは誰も思うまい。暖房の効いた室内より保存に適しているからなのでしょうが、少しビックリしたそんなこんなのクリスマスでした。

さて、2017年8月末から始めさせていただいたこのブログ、拙い文章ですが読んでくださった皆様、コメントをくださった方々、ありがとうございました。これからもこの小さな島での日常をお届けできればと思っていますので、よろしくお願いします。

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