映画のロケ地にもなったキャメロンハイランドの中華寺院

公開日 : 2020年02月26日
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こちらでも何度かご紹介しているマレーシア屈指の高原避暑地キャメロン・ハイランド(Cameron Highlands)。マレー半島屈指の紅茶の産地としても知られています。

クアラルンプールからは3時間半ほどで、バツー洞窟(Batu Caves)なども訪れる日帰りツアーなども出ているようです。

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今回ご紹介するのは中心となる町タナー・ラタ(Tanah Rata)から約北へ5km、ブリンチャン(Brinchang)にある三宝寺(サンポートン/Sam Poh Tong)。ブリンチャンからは車で5分ほど。

住宅街を見下ろす丘の斜面に位置するマレーシア国内で4番目に大きい仏教寺院です。建立されたのは1972年。

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そしてこの三宝寺は、1985年に出版された作家・松本清張氏の小説「熱い絹」で重要な場所として登場します。キャメロン・ハイランドが舞台になったミステリーは、1967年に実際に起きたジム・トンプソンの失踪事件がモチーフになったのだそうです。映画化された際にはロケ地にもなりました。

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観光地やローカルの生活の中心としてにぎわうブリンチャンの町からは想像もできないほど静寂に包まれた環境の中にある三宝寺。高原の涼風が吹き抜け、鋳物の風鈴が時折り鳴り、そして野良犬が心地よさそうに昼寝をしているのどかな風景。

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地域の信仰の場といった印象で、寺院内にはいつ訪れても、祖先を敬いご焼香をしている近隣の方の姿があります。

寺院の中を見学する場合は、靴を脱いで入ります。

お線香が無料のところもありますが、こちらは有料で1束RM5(約132円)。

中華寺院では3本ずつ、ご焼香することが多いようです。

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入口には黄金の狛犬が。

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また敷地内には鯉が泳ぐ池も。

ツーリストを対象としたアトラクションなども多いキャメロン・ハイランドの観光スポットですが、三宝寺はどちらかというと閑静な場所にあるせいか癒されるような気がします。喧騒から離れてゆっくりしたり、リラックスするのにおすすめの穴場的スポットといってもよいかもしれません。

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キャメロン・ハイランド周辺はタクシー配車アプリのグラブ(Grab)は利用できません(2019年8月現在)。移動はメーター制タクシーかレンタルバイクとなります。

タクシー乗り場は長距離バスが発着するラフレシアバスターミナル裏となっています。

【三宝寺(サンポートン/Sam Poh Tong)】

・住所: Jalan Pecah Batu, Brinchang, 39000 Brinchang, Pahang

・拝観時間: 7:00-19:00

(全ての写真撮影by逗子マリナ)

※写真の無断転載禁止

筆者

マレーシア特派員

逗子マリナ

2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。

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