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日本国内/京都特派員ブログ 旧特派員 韮澤 成行

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2007年8月18日

五山送り火


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五山送り火

%91%E5%95%B6%8E%9A.jpg 8月16日は京都五山の送り火の日です。送り火はお盆でこの世に帰って来た人々の霊をあの世に送り返すための行事ですが、五山それぞれの送り火について伝承はあるものの、しっかりした記録が残っているわけではなく、その起源は定かではありません。また現在の送り火のほかにも昔は行なわれていたものの、いつの頃にかなくなってしまったものもあるようです。いずれにしても五山の送り火は盆の精霊送りの火が、何らかの理由で現行の形になったものと考えられています。

%93_%89%CE%8F%80%94%F5%92%86.jpg 五山といえば仏教の臨済宗(禅宗)に寺格を表す京都五山とか鎌倉五山という言い方がありますが、送り火の五山はこれとは全く関係なく、東山如意ヶ岳支峰の大文字山(大文字)、松ヶ崎の西山(万灯籠山・妙)と東山(大黒天山・法)、西加茂の明見山(舟形)、大北山の大文字山(左大文字)、そして上嵯峨の水尾山(曼荼羅山・鳥居形)のことです。妙・法の西山と東山は合わせて一つに数えます。そして送り火を守り運営するのは地元の人々です。(左は点火1時間ほど前の準備中の写真)


火はすべて同時刻に点けられるのではなく、一番早い大文字は午後8時に、8時10分に妙・法、8時15分に舟形と左大文字、
8時20分に最後の鳥居形に火が入ります。火の着け方には二通りあり、多くは予め火床(ひどこ)に積み上げた薪や護摩木に着火する方法ですが、鳥居形では先に火を着けた薪の束を火床に置いて行きます。


燃えている時間は30分ほどで、しかも完全な形で燃えているのはその半分ほどの時間です。なるべくいい場所で、できれば全部の送り火を見たいとは思っても、同時にすべてを見られ場所はありません。一度に複数の送り火を見るのも難しそうです。とにかく短い時間で終ってしまうので、場所を探して右往左往していると見損ねてしまいます。余り見たことがない人はよく下調べをし、出来れば下見をしておいた方が無難です。


%94%92%90%EC%92%CA%8D%A1%8Fo%90%EC.jpg 以前にも見たことがあり間違いがないので、私は銀閣寺の近くに大文字焼きを見に行きました。燃え始めは煙がすごいです。送り火の形は火床の点の集まりですので、遠くからの方が形良く見えます。
時間をかけて待ったにもかかわらず、最も良く燃え盛っている間に帰り始める人がいて、下火になる頃には回りの見物人はほとんどいなくなっていました。


火が消えても行事は終りではありません。妙法では日本最古といわれる盆踊り(松ヶ崎題目踊り)が、舟形では西方寺六斎念仏が行なわれます。翌日火床に行き、消し炭を貰って来て玄関の軒に吊しておくと家内安全の御守になるそうです。


当日の国内での最高気温は観測史上最も高い40.9度で、京都もこの夏最高の気温(38.6度)でした。送り火を見ている間も汗が流れ落ちていましたが、ましてや火を焚いた人たちはもっと暑かったはずです。本当にお疲れ様でした。五山の送り火が終れば京都の夏も終りです、というわけにはなかなか行きそうにありません。

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カテゴリー イベント・行事・お祭り
2007年8月18日
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      京都特派員
      韮澤 成行
      東京の出版社を退職後、京都に転居。これまでは本の中の話でしかなかった歴史上の出来事が、ここには形跡とは言え今も身近に数多く残っており、現在も遠い過去もいつも並存しているような気がしています。京都には平安時代の初めに実在した人物が、ある寺の井戸から毎夜、冥界に通ったという言い伝えがあります。私も千年昔に行き来できるタイムトンネルを見つけたいと思っています。

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