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日本国内/京都特派員ブログ 旧特派員 韮澤 成行

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2008年1月10日

大阪のおばちゃんたち - 京都の観光を支える人々


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大阪のおばちゃんたち - 京都の観光を支える人々

%90%B4%90%85%8E%9B.jpg 新年も早10日が過ぎようとしていますが、今年もよろしくお願いします。
京都には年間延べ4800万人以上(月400万人、1日13万人余)もの観光客が訪れますが、このような観光都市・京都に最も貢献しているのはどんな人たちでしょうか?

それは (1)「特に理由はない」けど (2)「11月」に (3)「ガイドブック」を携えて (4)「JR」で入洛し、(5)「清水寺」を訪ね、(6)「2600円の食事」をして (7)「土産に生八ツ橋を1800円ほど」買い求め、(8)「全部で6900円ばかり」使って、行ったところは (9)「みんな良かったねー」と言いながら (9)「食事や道路・交通事情に不満」を少し抱えて (10)「日帰り」する、京都には(11)「10回以上」行ったことのある (12)「大阪(府)」から (13)「個人」で来る (14)「50代」の (14)「女性」です。


このプロフィールは『京都市観光調査年報』(京都市産業観光局 2006年)を基にし、集計結果の最大値もしくは平均値を取って作成したものです。この年報は関連業界には必須の資料だと思いますが、素人が読んでも大変興味深いものがあります。


注)
(1)京都に行く【動機】で最も多いのが「特に理由はない」で《全体》の28.9%、〈30代〉では何と40.5%。

これじゃ身も蓋もないので明確な動機として挙げられたものを見ると、1番多いのが「ポスター・パンフレットで」17.7%、2番目に多いのが「新聞・雑誌で」の16.2%、3番目は「テレビ・ラジオで」の14.9%。1、2番の紙メディアが全体の33.9%になる。
《年齢別》に見ると若年層では「インターネットで」が最も多く〈19歳まで〉の33.3%、〈20代〉の29.6%が答えている。〈30代〜50代〉で最も多いのは「ポスター・パンフレットで」で18.8%〜20.6%。〈60代以上〉では「新聞・雑誌で」が最多で21.3%。

《男女別》では〈男性〉の「新聞・雑誌で」が、また〈女性〉の「ポスター・パンフレットで」が最も多く、どちらも18.3%。


(2)【観光客数】「11月」が最も多く664万人、次が「5月」で522万人、3番目は「4月」で510万人。11月は紅葉見物、5月はゴールデンウィーク、4月は桜見物で客数が増えるものと思われ、「10月」も気候が良いせいか506万人で4月、5月に匹敵する。


(3)【旅行案内利用状況調】では「ガイドブック」が最も多く《全体》の39.8%を占め、〈男性〉は51.9%が利用している。〈女性〉は「なし」(行き当たりばったりか人に頼る?)が33.9%で最も多く、「ガイドブック」が僅差の33.6%で2番目に付けている。
《年齢別》に見ると〈19歳まで〉では「なし」が48.3%、「インターネット」が37.6%、〈20代〉では「インターネット」が最も多く
34.5%、〈30代以上〉では「ガイドブック」が最多(年代により35.0%〜54.9%)。


(4)【利用する交通機関】は多い方からJR(34.7%)、乗用車(29.3%)、私鉄(26.2%)、バス(9.8%)の順。
京都市では公共の交通機関を使って来られることを勧めています。乗用車で来たら道路の渋滞と駐車場の空き待ちで何時間も潰れた、なんてことになりかねませんよ。


(5)【訪問先】「清水寺」が《全体》の20.8%で最も多く、若い世代や男性ほど「清水寺」を好む傾向が見られる。「嵐山」が
15.8%でこれに次ぎ、「金閣寺」11.7%、「銀閣寺」10.6%、「南禅寺」9.9%と続く(複数回答あり)。
「日光を見ずして結構と言う勿れ」なら「清水に行かずして京都に行ったと言う勿れ」ですかね?


(6)【食事代】は平均して「日帰り」が2597円、「宿泊」は7499円。


(7) 【土産品買上状況】は多い方から「菓子類」、漬物やお茶などの「風味品」、仏具や美術工芸品、陶磁器などの「装飾・調度品」、「染織物」の順となっている。
「菓子類」では〈生八ツ橋〉の24.5%と〈八ツ橋〉(八つ橋、八ッ橋とも)の21.1%が断然多く、両方合わせて菓子類の45.6%を占める。良くも悪しくも(?)、マンネリと言われようが、超定番で磐石の強さを誇っている。
面白いことに男性は〈八ツ橋〉(焼いてある硬いもの)を、女性は〈生八ツつ橋〉を好み、また男女とも30代までは硬い〈八ツ橋〉を、40代以上は柔らかい〈生八ツ橋〉を選ぶ傾向が明確に見られる。
「風味品」では〈漬物〉43.4%の高率で、こちらも超定番。然(さ)もありなん!


(8)【平均消費額】は「日帰り」が6875円、「宿泊」は30932円。


(9)【感想調】ではそのために来るので当然だが、「良い」と答えたのは「風景」59%、以下「名所旧跡」57%、
「文化財」51%、「自然」49%、「雰囲気」45%など。「悪い」としたのは「交通」21%、「道路」14%、「食事」9%など。どちらも複数回答あり。


(10)【観光客数】年間4839万1千人「日帰り」3573万7千人73.9%を占め、「宿泊」は1265万4千人で
26.1%となり、ほぼ3対1の割合。
〈宿泊数〉は1泊57.3%、2泊が30.5%、3泊以上は12.2%。平均1.70泊。
〈宿泊先〉は「ホテル」71.4%、「旅館」が16.6%、「親戚・知人」「その他」が合わせて12.0%。
《性別》による違いは余りなく、〈40代〉と〈60代〉で「旅館」を選ぶ人が増え、〈女性〉や〈40代以外の世代〉で「親戚・知人」を頼る傾向が見られる。


(11)【過去の入洛回数調】では「1〜4回」が18.0%、「5〜9回」が22.1%、「10回以上」57.2%で、「初めて」(2.7%)以外を全部合わせると97.3%にもなり、極めてリピート率が高く、私のように引っ越して来る者もいることを考えると、京都は来るたびに複利的に病み付き度が高まるのかも知れませんね。


(12)【出発地】「近畿地方」が当然に多く60.6%、「関東」が15.6%、「中部」が11.2%と続き、これだけで87.4%。残りの地方からが12.6%。都道府県レベルでは「大阪府」28.4%という多さ。観光客の4人に1人強が大阪府民。年間1233万人、月平均102万人、1日に3万4千人もの観光客が大阪からやって来ます。ホントかな〜?凄いですね〜!


(13)【観光客数】を個人・団体別に見ると「個人客」4344万2千人89.8%、「団 体客」は494万9千人で10.2%。
 「団体客」とは本資料では「鉄道各社が団体客として取り扱ったもの及び貸し切りバスを利用した者であって、団体扱いされていない職場や友人、家族等の小グループは含まない」と規定している。


(14)観光客の【性別・年齢別調】では「男性」が35.8%、「女性」64.2%。最も多い年齢層は男女とも「50代」で男性の29.8%、女性の32.0%を占め、〈全体〉の31.2%に当たる。次いで男性の「60歳以上」が23.8%、女性は「40代」で
16.8%。京都は男性よりも女性に、若者よりも高齢者に好かれています。


近年これらの傾向に大きな変動は見当たらないが、京都の観光客は毎年増え続けており、5000万人に達するのもそう遠い先のことではなさそうです。


なお特に記載はありませんが、以上のデータに外国人観光客は含まれていないようです。因みに外国人観光客数に近いと思われる【宿泊施設利用外国人客数】は年間80万人で、日本人観光客数の2%に満たないと思われます。また【宿泊外国人客国籍別上位10箇国】では 1.「アメリカ」25万人(31.2%)、2.「台湾」11万4千人(14.2%)、 3.「韓国」5万5千人
(6.9%)、4.「中国」4万4千人(5.5%)、 5.「オーストラリア」4万人(5.1%)、(以下省略)、となっています。


実物はこちら → http://raku.city.kyoto.jp/kanko_top/kanko_chosa.html

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カテゴリー 旅行・ツアー・ホテル
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      京都特派員
      韮澤 成行
      東京の出版社を退職後、京都に転居。これまでは本の中の話でしかなかった歴史上の出来事が、ここには形跡とは言え今も身近に数多く残っており、現在も遠い過去もいつも並存しているような気がしています。京都には平安時代の初めに実在した人物が、ある寺の井戸から毎夜、冥界に通ったという言い伝えがあります。私も千年昔に行き来できるタイムトンネルを見つけたいと思っています。

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