名物二題 - 勝手に大阪特派員
一度は行ってみたかった桜の通り抜け。もうお終いと言いながら、造幣局の遅咲きの桜が今年の花見の本当の締め括りになりました。
電車が天満橋駅に近づくと、車窓から橋(川崎橋:人道橋)を行き交う大勢の人々が見えてきました。胸の中で思わず「ゥワー!」という声。人の多さに不安を感じます。橋の北詰では警察が交通の規制中。造幣局の南門へ向かう道は露店の連なりです。今年はもう終わりましたが、造幣局の脇を流れる大川ベリは、桜之宮公園や毛馬(けま)桜之宮公園があり、その名の通り4キロメートル以上にもわたる桜の名所です。
観桜は無料。飲食、立ち止まりは禁止。造幣局の南門と北門の間の560メートルの敷地内通路が会場で、南から北への一方通行です。道の両側に全国各地から集めたという125品種、370本の桜の木がありますが、全部咲き揃っているわけではありません。終わってしまった木も沢山ありました。
それにしてもこれだけの種類の桜を1カ所で見られるとは凄いことです。人気の高さが納得できます。そして今年の桜は「普賢象」(ふげんぞう:造幣局では毎年、その年の桜を決めて紹介している)。花の中から曲がって突き出た2本の雌しべが、普賢菩薩が乗る象の鼻に似ているということから付けられた名前です。室町時代の京都に現れた品種で、花弁の数は20〜40枚。花の色は開花の進行につれて淡紅色から白色に変わります。
花の種類はこちらをどうぞ→http://www.mint.go.jp/sakura/torinuke/sakura_01.html
たまたまなのかどうなのか、電車内で心配したほどの混雑はなく、警備員からも「立ち止まらないで歩いて下さい」との声は聞いていたほどはありませんでした。お陰で写真を撮りながら1時間余りも見て歩くことができましたが、中にはなぜ通り抜けというのかを説明しつつ、(通常の)花見はできません、立ち止まらずに歩いて下さい、としきりに呼びかけている警備員がいて、これにはちょっと耳をひかれました。
初めて乗った地下鉄線で、迷いながらも何とか道頓堀に着きました。そして人垣の後ろからいだおれ太郎との初対面を果たすことができたのです。太郎の動画もあります。
人だかりのそばを素通りするほど野次馬根性が不足している私としては、特派員を仰せ付かった以上、ミーハー的と言われようが多様なことに反応しようと心がけている積りです。しかもくいだおれに来るのは今回が最初で最後になるかもしれません。そんな理由でここまで来たわけで、ひっきりなしに記念撮影をしていく通りがかりの人々に混じって写真を撮り、それから店内に入りました。
案内の店員さんに食事の種類(和食)を伝えると、エスカレーターで3階へ通されました。驚いたことに、外からは想像も付かないほど奥行きのある建物です。間口は10メートルもなさそうなのに、奥行きはその4〜5倍はありそうで、京都の町家以上?!こんなところに驚いた反面、夕食時なのに余り混まない店内が気になりました。
帰りの階段を下りている時に聞こえてきた店のテーマ曲、そして太郎が打ち鳴らす(ことになっている)楽器の音は気分を盛り上げてくれるのですが、背負った大太鼓の間延びした音だけは閉店の話がなかったとしても物悲しく聞こえました。
折角なので心斎橋筋商店街を北へまっすぐ本町まで、喫茶店に寄りながら2キロほど歩いてから帰ってきました。
倒れるほどは食ってこなかったので、家に着くまでに腹が減ってしまいました。(アッ!太郎のマスコット買い忘れた)
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