黒木の梅
もとは九條邸跡にあったとされるこの梅は、御苑の南西部、建礼門前大通りが堺町御門に曲がる角の芝生地にあり、梅林とは大分離れて１本だけ孤立しています。1年のほとんどは目立たずに立っていますが、開花すると一気に存在感が増します。
樹高は高く、手入れが行き届いているせいか形がよく、花の色も鮮やかな桃色（？！）で大変豪華です。そばに立つ街灯がいい雰囲気を添えています。松の緑を背に立つ姿は遠くからでも目立ち、そばを通る人はたいてい引き寄せられて行きます。その立派さは御苑の梅林のすべての梅が束になっても敵わないほどのものを感じさせます。各地の梅園では梅の木の本数が観光のセールスポイントとなるようですが、私の梅見はこの樹１本で十分です。
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